猛烈人口減少超高齢社会を生きる!


超高齢社会

2017年に総務省が発表した「統計トピックス」によれば、

70歳以上の高齢者が総人口に占める割合は19.9%。

実に国民の5人に1人が高齢者となる。

 

 

65歳以上の高齢者は約3500万人いるのだが、

80代以上が約3分の1を占めるそうだ。

 

 

「日本の将来推計人口」は、

2030年には80歳以上が総人口の13.2%になると予想している。

2043年には総人口の7人に1人が80歳以上になるらしい。

 

 

2030年は、今から12年後。

今年40歳になる僕は、52歳。

2043年は65歳。

そう考えると、それほど遠い未来ではない。

 

 

つまり、僕らは今、

超高齢社会の入り口にいるわけだ。

 

 

人口減少社会

同時に、僕らは人口減少社会の中を生きている。

 

 

2015年の国勢調査で約1億2700万人だった総人口は、

40年後には9000万人を下回るという推計もある。

 

 

厚生労働省の「人口動態統計」によれば、

2016年度の年間出生数は約97万7000人。

統計を取り始めてから初めて100万人に届かなかったそうである。

 

 

ところが、翌2017年の年間出生数は約94万1000人。

わずか1年で36000人も出生数が減ってしまったことになる。

 

 

子どもを産み育てる世代が減る以上、

次に生まれてくる子どもが減ってしまうのは必然である。

 

 

100年経たずして、人口は5000万人を割り込む推計もあるらしい。

 

 

どんな時代が来るのだろう?

超高齢社会と人口減少社会によって、

今から25年後には、

20歳〜65歳の働き手世代は1800万人も減少するらしい。

 

 

当然のことながら、

働き手がいないのだから、

この国の税収は減る。

 

 

高齢者が増えるに従って、

医療費など社会保障費もかさむだろう。

 

 

心配なのはお金だけではない。

上下水道の整備や道路の維持管理をするには、

人材も必要である。

働き手が減る以上、そういったことにも問題は現れるだろう。

 

 

amazonなどネット通販は、

買い物難民を救済する切り札となった。

だが、今後は深刻なドライバー不足に陥ることが予想される。

 

 

小規模な小中学校は少しずつ統廃合されていくのだろう。

災害大国ニッポンにおいて、学校は避難所として機能している。

避難所は確保できるだろうか。

 

 

また、その避難所を支えるのは、学校の教職員や役所の職員である。

避難する人と避難に対応する人のバランスはどのようになるのだろうか。

 

 

 

そのように考えると、結構日本は厳しい局面に立たされていることになる。

10年、20年なんてきっとあっという間に過ぎていく。

 

 

それでも、多くの人は何の準備もせぬまま、誰かが何とかしてくれるのを待ち続けるのだろう。

 

 

この国の政府が何とかしてくれるだろうか?

SNSを見ていると、種子法のお話だとか、ミツバチのお話だとか、ワクチンのお話だとか、原発のお話だとか、いろいろな情報と出会う。

 

 

どこまでが本当で、どこからが思い込みなのか、よくわからないのでジャッジする気はない。

ただ、何となく思うのは、この国はそんなに国民を大切に思ってないよね…ってことである。

 

 

カジノの法案もそう。

海外では、自国民がカジノに出入りできないような仕組みを作っている。

当たり前だけど、国民がギャンブル依存になることを望む政府などない。

 

 

ただ、日本の場合は特殊なようで、日本人の入場を歓迎しているフシすらある。

極道の皆さんの賭博場はダメで、パチンコ屋はOKで、競馬と競輪と競艇もOKで、まあ、このあたりは子どもたちに説明するのが、とても困難だったりする。

 

 

駐車場の車中に赤ん坊を置き去りにしてパチンコに没頭し、熱中症で亡くなるようなニュースを何度目にしたことだろう。

それでも、パチンコ屋を規制するような動きは一切見られない。

 

 

不思議だなぁと思う。

原発だって、こんな地震だらけの島国に、そんなに作る必要がない気もする。

震災で原発が止まったけれど、停電にはならなかったしね。

よくわかんないよね、ほんと。

 

 

 

僕が何を言いたいか、整理しておこう。

つまり、この国はそんなに国民に優しくはないということを知っておいた方がいいということだ。

 

 

「最終的に困ったら国が何とかしてくれるんでしょ?」的な甘い考えは捨てた方がいいように思う。

 

 

自分で自分の未来に備えることが大切だと思う。

 

 

やめるなら今しかない

38歳で「学校の先生」を辞めた。

16年間勤めた公務員という立場を手放した。

 

 

多くの人は「もったいない」と言った。

果たして、本当にそうだろうか。

 

 

これから、年金の支給開始はますます引き上げられるだろう。

おそらく70歳にならなければ、支給されない時代が来るだろう。

もちろん、十分に生活できるだけの年金額が支給される保証はどこにもないけれど。

 

 

そう考えると、僕はあと32年間働くことになる。

16年間の2倍だ。

 

 

体力勝負の「学校の先生」という仕事を、あと32年続ける自信が僕にはなかった。

時代の変容は明らかで、ますます心を病んだり身体を壊す先生は増えていくだろう。

 

 

このような時代に、「学校の先生」という仕事1本で生きていくことは、とてもリスキーな生き方だと思った。

心を病んだ友人を僕は亡くした。

あんなに素敵な先生でも心を病むことがあるのかと思ったとき、「明日は我が身かもしれないな」と思った。

 

 

実際、心を病んだり身体を壊す先生も多く見てきた。

もちろん、「生き方」は選べるから、僕は「学校の先生」として生涯その職に従事する生き方を否定したりしない。

 

 

ただ、僕はその選択肢を選ばなかっただけということ。

そこに良いも悪いも存在しない。

 

 

体力的に余裕のあるときに仕事を辞めて、きちんとビジネスを構築した方が幸せに生きられると思ったのだ。

50代、60代になって、心や身体を病んで仕事を辞めたとき、僕に用意された選択肢はおそらく多くはない。

 

 

「辞めるなら今しかない」

僕はそう思った。

 

 

まとめ

超高齢社会と人口減少社会。

このまま行くと、ニッポンという国はその泥沼にハマっていく。

 

 

いつまでやってんだ?と思うぐらいモリカケ問題を話し合い、不倫問題で空転するちょっとおもしろおかしいおじさんおばさんたちの国会を見ていると、「まあ、そんなに期待をしてはいけないよな」と思う。

 

 

 

どんな未来が来るか。

僕らには予想をすることができる。

 

 

そして、そんな未来にこの国は、たぶん僕らを助けてはくれない。

まあ、仕方ないさ。

 

 

 

だからこそ、自分で備えることだ。

子どもたちの未来のために。

僕ら自身の未来のために。

 

 

もっと勉強して、もっと行動して、備えなきゃならない。

僕はそう思う。

 

 

 

魔法の質問

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くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。