「かわいそうな私」を演じたいあなたへ

子育ての悩み

 

周りの人は私を理解してくれない。

みんなは私の話を聞いてくれない。

子どもが言うことを聞いてくれない。

旦那は私をねぎらってくれない。

 

 

「くれない」ばかりの「くれない族」。

「かわいそうな私」を一生懸命演じてみせる。

 

 

SNSに「かわいそうな私」を表現する。

すると、みんなが餌をばらまいてくれる。

 

「かわいそうね」

「大丈夫よ」

「私は味方よ」

 

そんな「餌」をパクパク食べる。

食べてる間、「私」は幸せ。

食べ終わったら、また不幸せ。

 

 

「餌」は誰かが運んでくるもの。

でも、誰も運んできてくれないから悲しくなる。

いや、悲しいふりをする。

「みんな、ひどい!」と心の中で叫んでる。

 

 

そう、あなたは「かまってちゃん」。

 

 

他者に認められないと、自分を満たすことができない。

だから、「かわいそうな私」を演じ続けなきゃいけない。

 

 

中心でいたい。

注目されたい。

いつも「ちょうだい、ちょうだい」と叫んでいる。

 

 

みんながうらやましくて仕方がない。

他の人が優れてみえる。

 

 

比べて比べて、苦しくなる。

妬み、恨み。

 

 

楽しそうにしているあの人が嫌い。

だって、私にないものを持ってるんだもん。

 

 

だから、今日も「かわいそうな私」を演じる。

 

 

ところが、「かわいそう私」を演じるあなたと一緒にいると、周囲の人はどっと疲れる。

エネルギーを奪われるから。

 

 

そうして、周囲から人が離れていく。

そんな経験を幾度もあなたはしてきたはずだ。

それなのに、それなのに。

 

 

あなたは、自分を満たす方法を知らないから、再び「かわいそうな私」を演じ始める。

愛された経験が乏しいから、愛され方を知らない。

「かわいそうな私」を演じることで、「愛される」を疑似体験している。

 

 

もっと話を聞いてもらいたい。

もっと私を理解してほしい。

 

 

もらうばかり。

もらおうとするばかり。

だから、人が離れていく。

 

 

この世界はエネルギー交換。

与えた分だけ、受け取ることができる世界。

 

 

けれど、あなたは受け取るだけ。

それも、「足りない、足りない」と言いながら、受け取るだけ。

 

 

「私、こんなにがんばってるの」を精一杯アピールする。

「かわいそうな私」を演じてみる。

 

 

悪いのは、みんな。

かわいそうなのは私。

 

 

共感してよ。

ねえ、共感してよ、って叫んでみせる。

 

 

心が枯渇し、飢えている。

だから、奪う。

他者のエネルギーを吸い尽くさないと生きていけないから。

 

 

そんなあなたに必要なこと。

それはただひとつ。

そんな自分を受け入れること。

 

 

「かわいそうな私」を演じる自分を心から受け入れること。

あなた自身があなたを受け入れていないから苦しいのだよ。

 

 

私、本当はこんなんじゃない!

私はもっとできるはず!

私はもっと素晴らしいの!

私はもっと賞賛に値する人間!

私はもっと有名になれる!

私は…、私は…。

 

 

あなたが「今のあなた」を受け入れていないのだから、他者があなたを受け入れることもないのだよ。

自分の一番の味方は自分だよ。

その自分が、「今のあなた」を受け入れてないんだもん。

 

 

「かわいそうな私」を演じているけれど、演じるまでもなく今あなたは本当にかわいそうな状態なの。

 

 

今あるものに目を向けようよ。

目の前にいる人の幸せを考えようよ。

 

 

外ばかり見ているよ。

もっと内側に目を向けてごらん。

家族を幸せにできてる?

子どもたちを幸せにできてる?

 

 

他の人の活躍がうらやましく見えるよね。

他の人が楽しそうにやっているのがうらやましく見えるのよね。

それが外ばかり見ているということ。

 

 

無理しなくたっていいじゃん。

等身大の自分を愛せばいいじゃん。

 

 

今の自分を愛せない人に、他者を幸せになどできるはずがないさ。

外ばかり見ているよ。

見つめるべきは自分の内側だよ。

 

 

あなたに贈る魔法の質問

 家族の笑顔を生み出せていますか?

 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。