学校では教えてくれない大切なこと


大切なことは、一人ひとり違います。

だから、「学校が教えてくれない」と思っているうちは、人生で大切なことに気づけません。

 

 

大切なことは、あなたがつかみとるものなのです。

 

 

人間の成長には順序があります。

まず「根っこ」。

家族との深い関わりで、根拠のない自信を育てておく。

 

 

次に、「幹」。

幼少期の豊かな遊びが規範意識を培い、社会との関わりを深めます。

 

 

それから、「枝葉」。

自分の「好きで得意」をどんどん伸ばしていけばいい。

 

 

大切なことは「順序」。

早期教育、早期教育って言って、小さな頃からアレもコレもやらせる。

それで、子どもはいっぱいいっぱいになる。

それは「枝葉」の部分。

 

 

「根っこ」も「幹」も育てぬうちに、「枝葉」ばかりを気にする。

それで、子どもは苦しくなる。

 

 

「根っこ」とは「根拠のない自信」。

「私は私でいいんだ!」という「根拠のない自信」。

 

 

でもね、思春期の子どもたちの多くは「根拠のある自信」しか持てないでいる。

人よりどれだけ秀でているか、比べることしかできずにいる。

 

 

「根拠のある自信」ってモロい。

より優れた人に出会えば、崩れてしまうような自信だから。

 

 

必死に勉強して、勉強して。

でも、もっと成績が上の人がいてね。

 

 

スポーツだって、がんばってがんばって。

それでもレギュラーになれなくて。

 

 

みんな苦しくなっちゃうんだな。

 

 

だから、まず「根っこ」。

「私は私でいいんだ」という「根拠のない自信」を育てる。

これが大切。

 

 

そういう「根っこ」の上に、太い「幹」が育つの。

 

 

でね、学校ではたくさんのコンテンツに出会うわけ。

教科だけでなく、部活動や委員会活動、学校行事なんかもある。

とにかく多様だよね。

 

 

その中から、自分の「好きで得意」を見つけていく。

思春期になると、客観的に自分を眺められるようになる。

容姿を気にし出すのも、そのせいだよね。

 

 

自分は何が好きか。

自分は何が得意か。

それは自分の中の基準。

仲間との語らいの中でそれを見つけていく。

「比べる」ってのは、本来そのためにある。

 

 

それは「根拠のない自信」があるからできること。

「根拠のある自信」しか持てない子どもは「優劣」でしか考えられない。

 

 

学校では教えてくれない大切なこと。

そもそも、大切なことは教えてくれないよ。

大切なことは、自分で学ぶんだ。

いやいや、自分で見つけるんだ。

 

 

学校には、たくさんの「大切なこと」が転がっている。

でも、どれがあなたにとって大切かは、あなたが見つけるしかない。

 

 

「教えてくれない」という受け身の姿勢が、人生をつまらなくさせる。

すべては選択。

何を選ぶかは、あなたの自由だよ。

 

 

みんな、成績ばかり気にするでしょう?

点数がどうの。

通知表がどうの。

 

 

でもね、あんなものはあなたのある一面を数値化したに過ぎないの。

そんなものに一喜一憂してしまう。

でもね、テストの点数であなたの価値は決まらないよ。

 

 

枝葉にどんな花を咲かせようか。

大切なことはあなたの中にある。

何を選んでもいい。

コロコロ変わったっていい。

学ぶ場所は学校だけじゃない。

 

 

人生は遊び場であり学び場さ。

自分だけの「大切なこと」を探す旅でもあるな。

 

 

僕はね、子どもたちに「大好きだ、大好きだ」って伝えてる。

「きっとあなたは大丈夫!」と伝えている。

それだけでいい。

 

 

もちろん、お父さんお母さんは今からでも遅くない。

どんどん「根っこ」を育てよう。

 

 

保護者は保護する人。

すぐに大人は「教育者」をやりたがる。

「しつけ」と称して教育したがる。

 

 

でもね、まず「根っこ」なの。

やり直しはいつからでもOKだよ。

大人だって、「根っこ」の育ってない人はいっぱいいる。

 

 

未だに「自分探し」をしてる人、たくさんいるよ。

自分なんて探さなくても、そこにいるじゃん!

「根拠のない自信」がないと、「根拠のある自信」を求めて「自分探し」をしちゃう。

 

 

あのね。

まず、「根っこ」なの。

あなたはあなたでいいの。

私以外私じゃないの♡

 

 

「幹」や「枝葉」は目で見える。

だから、手を入れやすいんだな。

 

 

でもね、「根っこ」は見えないでしょう?

大切なことはいつだって見えないところにある。

そして、「根っこ」の浅い樹木は、突風で倒れるの。

 

 

「根っこ」が育たぬまま、「枝葉」を茂らせようとする。

だから、今の子どもたちは倒れやすいんだよ。

大人もな。

 

 

あなたはあなたでいい。

環境に反応して生きるのではなく、自分からこの世界に働きかけよう。

何を選ぶのも自由だ。

あなたが選ぶのだ。

感情も行動も選択できるんだ。

 

 

そして、それができるのは「根っこ」が育ってるから。

主体的に生きるってそういうこと。

人生は楽しむためにあるんだぜ!

 

 

これ、僕が学校で子どもたちに一番伝えたかったことだな。

もっと遊ぼうぜ!もっと楽しもうぜ!って。

なんだ、大切なこと、教えてたじゃん(笑)

 

 

「しつもんカンファレンス2018」。

今年、僕に与えられたテーマは「学校では教えてくれない大切なこと」。

 

 

登壇する直前に読み返そう。

これ、僕の備忘録(笑)

さあ、楽しむぞ!

 

 

魔法の質問

目の前の人を幸せにするために何ができるだろう?

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。