『子育て万博』は、こうして生まれました♡


すべては自然な流れの中で

 

ちょうど、昨年の夏。

映画上映ツアーを終えたときだった。

 

 

「今度は、児童虐待をテーマにします」

 

そう宣言した。

もう、だれも覚えてないだろうけど(笑)

一応、僕は有言実行している。

 

 

ちなみに、「学校をつくります」とも宣言していて、結果的にお母さんのための学校を今、運営している。

宣言したものと形はいつも変わる。

 

 

変わるけれど、意図しておくと、形になる。

これ、僕の成功法則だったりする。

 

 

児童虐待をテーマにしたプロジェクト。

最初はね、「しつもんカレンダー」を作るというプロジェクトだった。

 

 

それを家庭に貼ってもらって、「親子の会話を増やそう!」みたいな。

もちろん、そちらのプロジェクトも進行中なんだけど。

 

 

気がつけば、『子育て万博』なるイベントが生まれていた。

その流れはこうだ。

 

 

2016年にマツダミヒロさんが主宰する『魔法の質問』の年間最大イベント『しつもんカンファレンス』に参加した。

1人のモデレーターと3人のスピーカー。

合計4人が、ある一つのテーマでトークセッションを行う。

僕も「教育」をテーマに、スピーカーとして参加させていただきた。

 

 

この方法がとてもおもしろいと感じて、2016年の冬、『しつもん子育てカンファレンス』を愛知県で開催した。

このイベントは完全招待制で、40名以上を動員した。

 

 

そして、春。

僕は16年間勤めた公務員を辞めた。

 

 

クラウドファンディングからの映画上映ツアー

2017年。

今度は、映画上映会を行うことにした。

 

 

統計上、⒐月1日は未成年の子どもたちの自殺が最も多い日だという。

長期休暇明けは、自殺が増えるらしい。

 

 

よほど、子どもたちにとって学校は負担なのだろうか。

僕はそうではないと思っているけれど、それはもうその子にしか事情はわからないわけで。

 

 

負担にさせているのはだれか?

深く深く問いかければ、「学校」だけが問題ではないと思うんだけどね。

 

 

そんなわけで、僕はまず行動をした。

クラウドファンディングを行い、子どもたちを映画上映会に無料招待することにした。

映画は『うまれる』と『ずっと、いっしょ。』

W上映で映画上映会をした。

 

 

結果的にクラウドファンディングの達成率150%。

100人以上の支援者から資金が集まったおかげで、県内8会場を巡る映画上映ツアーを行い、のべ1000人の方にご覧いただいた。

 

 

初めから意図していたわけではない。

W上映会だと2週間も上映し続けていいことが、あとで発覚した!

そして、「だれかいっしょにやらない?」と投げかけたら、「いいよ」と言ってくださる方が次々と現れ、結果8会場になった。

そして、クラウドファンディングはたくさんの資金が集まった。

 

 

すべては自然な流れだった。

 

 

そして、2018年、『子育て万博2018inあいち』

ただ、映画上映会に来てくれたのは、ほとんどが大人だった。

未成年の子どもたちにこそ、観てもらいたかったんだけど。

 

 

まあ、こちらが見せたい映画を、ある意味無理やり見せようとしたわけで。

しかも、命と向き合うドキュメンタリー映画だし…。

仕方ないといえば仕方がないんだけど。

 

 

ただ、一つ気づいた。

この映画上映ツアーは無意味だったかというと、そうではない。

この映画上映ツアーで、大人の意識が変わった。

参加してくれた人は、確実に子どもへのまなざしが変わったと思う。

 

 

そもそも、子どもを変えようとしたのが僕の間違いで(笑)

大人の意識が変わること。

こっちの方が重要だったわけ。

 

 

そんなわけで、僕らが仕掛けるのが、『子育て万博2018inあいち』だ。

なかなかスペシャルなモデレーターとスピーカーが集まった。

ご縁のあった人がつながったら面白いと考え、プロジェクトチームには僕が直接声をかけさせていただいた。

プロジェクトチーム ヘッダー画像

 

気がつけば50人以上の大所帯になってしまったけれど。

みんながどんどんつながってくれたらいいなという意図がある。

 

 

最初は『子育てサミット』だった。

 

会場はアンフォーレ安城

大きな総合病院の跡地にできたハコモノ。

映画上映会で使ったんだけど、すごく綺麗なの。

 

 

最初はホールでのトークセッションを考えていた。

で、会場予約をしにいったら、通常は2ヶ月前しか予約できないらしい。

5月13日に開催する。

 

 

ピンチだ!

 

 

「こりゃ困ったぞ!」ってなわけで企画書を持参して相談に行った。

そしたら、アンフォーレさんの方で「このイベントはいいぞ!」と思っていただけたら、2ヶ月より先でも予約できることがわかった。

 

 

やったね!

 

 

ところがだ!

 

それで出された条件は、「アンフォーレ館内を全面的に使うこと」

 

 

なんと、ホールだけではなくみんなが自由に行き来するエントランスも使うのだ。

あの大きなハコモノを全部使え!と来た。

 

 

こいつは困った。

それは無理だ。

 

 

ところが、そんな話を僕が運営するお母さんの学校『passion life college』のメンバーに投げかけたら、けっこうみんなノリノリで(笑)

「そうか!」とひらめいた。

 

 

ここに来たら、子育てで困っていることを解決する「何か」に出会える場所にしたらいいんじゃないか、と考えた。

その出会いは「人」かもしれない。

「コンテンツ」かもしれない。

「物」かもしれない。

 

 

それはきっと一人ひとり違うから。

僕はたくさんの人を巻き込めばいいと気づいた。

これはサミットではなくエキスポ。

万博だな。

「子育て」の万博だな…と思った。

 

 

そうやって自然な流れの中でやってきたら、ほら、「児童虐待」のテーマともつながってきたわけだ。

 

 

この世界から、悲しい子どもをなくしたいんだ!

笑う子ども

 

大きいことをしようとは思わない。

いつだって、結果的に大きくなっていく(笑)

 

 

それでいい。

すべては自然な流れの中で起きていること。

そして、このイベントで僕らはまた成長する。

このイベントで人と人がつながり、また新しい流れが生まれるだろう。

 

 

こんなことをやります。

イメージはこんな感じ。

有料になるホールは、トークセッション。

なかなか素敵なメンバーが集まった。

 

 

そして、会議室では個別相談やらワークショップ。

ここを個別に有料にするのか、トークセッションのチケットがある方は無料にするのか、はたまた完全無料かはこれから考えるところ。

 

 

エントランスでは、マルシェ的な出店、展示。

ここは無料。

 

 

遠方からスピーカーとモデレーターを集めすぎたせいで、赤字一直線なんだけど(笑)

そんなの関係ない!

今回はクラウドファンディングはやらない!

 

 

やればお金は集まるんだけどね、やらない!

やらない理由は、最後の最後、イベントが終わってから明かそうと思う(笑)

 

 

 

今回はクラファンやらない。

 

 

赤字でもいいの。

困っているだれかが、救われるんだから。

またひとり、またひとり、子どもたちの笑顔が育まれる。

それでいい。

 

 

そのために、僕らはこのイベントを仕掛けるんだ。

 

 

魔法の質問

5月13日は、もう予定が入っていますか?(笑)

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。