学校に行けないんじゃねぇ!行かないんだよ!


もうすぐ結婚式だというのに、娘がエステに行かない。

それで、あなたはイライラしている。

キレイな姿で結婚式に行ってほしいから。

あなたは娘に、エステに行きなさい!と言う。

 

 

でも、娘はエステに行きたくないと言うのね。

行きたくないエステにあなたは、何としても娘にエステに行かせたいわけよ。

 

 

それで、エステの方からも電話がかかってくるわけね。

「お母さん、もうすぐ結婚式でしょ?エステに通ってくださいね」って。

 

 

「他の花嫁さんはみんなエステに通ってますよ。そこはお母さんががんばらないと立派なお嫁さんになれませんよ」って。

 

 

それで、娘と母は喧嘩になる。

「もう、私、結婚しないから!」とか言い出す。

困っちゃうよね。

 

 

この話だけ聞くとさ、「お母さん、バカじゃないの?」って思わない?

エステに行ったってブスはブスだし、美人は美人。

対して変わりゃしないわよ。

 

 

 

「そんなことに一生懸命になってどうすんのよ!」って思うでしょ?

 

それなのにさ、この「エステ」が「学校」だと全然見え方が変わるわけね。

「学校とエステは違うだろ?」って。

おいおい!じゃあ、説明してみろよ。

どう違うの?

対して変わらね〜〜よ。

 

 

エステ行ったからってキレイになるわけじゃね〜し、行かなくたって乃木坂46のメンバーはみんなキレイだからな。

学校だって同じだよ。

 

 

行って幸せになるヤツもいるし、行かなくて幸せになるヤツもいる。

行って不幸になるヤツもいるし、行かなくて不幸になるヤツもいる。

 

 

まあ、つまりさ、学校なんて人間の幸不幸には何ら影響を及ぼさないわけ。

学校行ったら幸せになれんの?

 

 

言っとくけど、学校に行って死んだヤツはいるけど、学校に行かなくて死んだヤツはいないからね。

学校なんて、その程度のもので、行きたいヤツは行けばいいし、行きたくないヤツは行かなくていいんだよ。

 

 

あのさ、そもそも「不登校」ってネーミングが良くないんだわ。

あるときから「登校拒否」を「不登校」って呼び出したじゃん?

 

 

「学校に行かない」を「学校に行けない」に変えやがったわけよ。

んでさ、そういう子供を「不適応」と呼び、「適応教室」なる場所で適応できるように「調教」を始め出したわけよ。

 

 

 

お前ら、子どもの声、聞いてるか?

彼ら彼女らは「学校に行けない」なんて言ってね〜〜ぞ。

「学校に行きたくない」って言ってんだぞ。

 

 

「どうして行けないの?」

「どうして行けないの?」

って、大人たちがうるせ〜から「学校に行けない」って言ってあげてるだけだよ。

 

 

最初から言ってるじゃん。

「学校に行きたくない」って。

 

 

行きたくね〜〜んだって。

 

 

 

子どもが学校に行きたくないと言ってんのな。

先生がすべきことは、電話したり手紙書いたり家庭訪問したりして、登校刺激を与えることじゃない。

 

 

 

行きたくね〜〜ような教室を、是が非でも行きたくなるような教室に変えろ。

それが仕事だろ。

問題は子どもに起きてんじゃなくて、お前に起きてんだ。

俺はそう思うね。

 

 

花嫁はどうしても行きたくなるようなエステを作れ!

それだけだ!

 

 

あとな、お父さんお母さん。

「どうして学校に行きたくないの?」ってのは愚問だ。

 

 

それ、「どうしてピーマンが嫌いなの?」と変わらない質問だから。

嫌いなもんは嫌いなんだよ。

 

 

でもさ、そろそろ気付こうよ。

学校で学ぶ知識なんて、グーグル検索で一発で出てくるでしょ?

学歴なんて、もう何の意味もなさない時代が来てるじゃん。

 

 

人口はこれからどんどん減少していく。

人工知能が僕らの仕事をどんどん奪っていく。

「学校教育」にどっぷりハマった層は、どんどん職に溢れ出す。

 

 

そ〜ゆ〜時代が来るよ〜〜。

そ〜ゆ〜時代が来るよ〜〜。

って散々言われてる。

 

 

それでも、何としてでも学校に行かせたいのはさ、なんでだろうな?

結局さ、子どもの中では問題は起きてないわけ。

 

 

子どもから見たらさ、行きたくない学校に行かなければ、それで問題解決なわけ。

 

 

 

でもさ、大人にとっては、「学校に行かない」ってのは問題なのな。

父ちゃん母ちゃんは世間の目があり、ジジババの目があり。

先生は管理職の目があり、教育委員会の目があり。

結局、どこ見てんの?って言ったら、目の前の子どもじゃなくて、外ばっかり見てんのよ。

自分のために「子どもの心配」してんのな。

 

 

 

でさ、んじゃ大事なことは何よ?って話なわけ。

結局、花嫁がキレイになろうがなるまいが、そんなことはどうでも良くて、結婚して幸せに暮らしてりゃそれでいいんだろ?

問題はエステじゃね〜〜べ?

 

 

子どもだって同じだろ?

学校に行くか、行かないか、なんて問題じゃなくてさ。

「この子が幸せか?」だけじゃん?

 

 

だからささ。

「学校に行かないこと」を問題にしてんのは、それを問題だと思ってる人間なんだよ。

子どもはさ、「学校に行かないこと」が問題なんじゃなくて、「行きたくない」って言ってんのに、「学校に行かせよう」とする大人の存在が問題なわけじゃん。

わかります?

 

 

つまり、大人が問題なの。

 

 

って、ことで好き放題書いてやったわ。

とりあえず大人がうるせ〜〜って話な。

 

 

以上、おやすみ。

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。