好きを仕事にするな!


「好きを仕事に」

そんな言葉が流行っている。

 

 

そして、みんな、迷う。

 

 

俺、何が好きなんだ?と。

それで、好きを探し始める。

 

 

僕はそんな世の中の流れに疑問を感じる。

なんでもかんでも起業させようとする。

独立させようとする。

 

 

早まるな!

と言いたい。

 

 

「好きを仕事に」って聞こえがいい。

なんだか、行けそうな気がする。

 

 

でも、思うんだ。

そんなに甘くないよ。

 

 

こちとら十二分に準備して、独立した。

「仕事がイヤで起業する」なんて人もいるけど、

僕は違う。

 

 

「学校の先生」という仕事が大好きだった。

でも、もっとやりたいことがあった。

だから、独立した。

 

 

動機が違う。

 

 

 

そして、そのための準備を鬼のようにした。

だから、今がある。

 

 

よく、「好きを仕事に」という。

たしかに、それってなんか楽しそうだ。

 

 

でも、「好きを仕事に」するために「好き」を探すのは、なんだか順序が逆だと思うんだよね。

そして、「好き」を仕事にしなくたっていいと思うんだ。

 

 

「好きなこと」を楽しむために「仕事をする」だって、アリだと思う。

「この一杯のために仕事してんねん!」って言ってビール呑むのもアリだよ。

 

 

問題なのはさ、お金のために働くこと。

働かなきゃ食えないってのは、その通りなんだけどさ。

 

 

お金を得るためだけに働くと、心を追い詰められる。

まず、「好きなこと」が大事。

 

 

それが「仕事」になるならいい。

「仕事」にならなくても、それをするために対価を得るならいい。

 

 

旅行好きな人が、旅行を仕事にするのもいい。

旅行好きな人が、別の仕事をしてそのお金で旅行に行くのもいい。

そんなことはどっちでもいいんだよ。

 

 

結果として衣食住をまかなえてるのと、それが目的で働いてるのとじゃ、人生の質は全然違うと思うんだ。

 

 

だから、なんでもかんでも独立させよう的な、バカの一つ覚え的アドバイザーが嫌い。

 

 

これさ、「学校になんて行かなくてもいい」とか言っちゃう自称「教育関係者」的な悪質さを感じる。

俺、そういうやつ、嫌い。

 

 

いいんだよ。

独立したい奴は独立すればいいし、

したくない奴はしなくていいし。

 

 

学校行きたい奴は行けばいいし、

行きたくない奴は行かなきゃいいじゃん。

 

 

そんなことはどっちだっていいんだよ。

輝くだけだろ?

どっちを選ぼうが、お前が輝けばそれでいいだろ?

 

 

どっちがいいとか悪いとか、

うるせいよって思うよね。

 

 

だから、まず「好きなこと」を明らかにしようぜ。

そこがスタートラインだよな。

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。