互いの違いを認めるからフォロワーシップは生まれる


個の力では打開できない教育現場


個人プレーで素敵な場所にできるほど、学校現場は甘くありません。野球は9人いないとできないし、サッカーは11人いないとできないように、学校教育は、職員室にいる全員がプレーしないと成り立ちません。

 

僕は、大変な学校で生徒指導主事をさせていただいた経験があります。数年経って、素敵な学校に生まれ変わりました。先生が生き生きとし、さまざまなことにチャレンジする学校になりました。

 

じゃあ、僕ががんばったのか。僕だけが、がんばったのか。そんなことはありません!!!!

みんなが協力してくれたんです。確かに中心にはいました。でも、みんなが協力してくれた。みんなでフォローし合った。一緒に泣いて一緒に笑った。

そんな仲間とともに仕事をしたから、学校は変わっていきました。

 

「オレのおかげで、この学校はよくなった」

そんな人をときおり目にします。

とっても残念だなって思うのです。

 

先生だって、みんな違ってみんないい。

学校の先生にはいろいろな人がいます。

 

経験の豊富な先生もいれば経験値の少ない先生もいます。

体の丈夫な先生もいれば、健康に不安を抱える先生もいます。

夜遅くまで働ける先生もいれば、子育てや介護をしなければならない先生もいます。

 

学校には、いろんな先生がいますし、いろんな先生がいていいのです。

そんな互いの違いを認めること。

そんた互いの違いを受け入れること。

 

野球選手やサッカー選手が、敗因を一人に押し付けたり、また勝因をあたかも「自分のおかげだ」などと言えば、チームはボロボロになっていきますよね。

周りの人に自分と同じであることを望むのは間違いです。

できない先生を見て、笑う先生がいます。
バカにする先生がいます。

だれかを批判することからは、なにも生まれない。

できない先生を責めない。

大切なことは、「自分に何ができることは何か」を常に考え続けることだと考えています。

力のない先生、生徒指導の得意でない先生だって、いてもいいんです。

その先生を責めるのではなく、その先生のために「僕は何ができるか」。

それを考えるから、フォロワーシップは生まれます。

 

だれかのお役に立てるなら、ハッピーでしょう。

子どもたちも、保護者も、そして先生をもハッピーにする。

それが「ハッピーな先生」のお志事です。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 困っている先生のために「自分は何ができるか」を考える

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。