新しい先生の感覚が、学校を変える
わけのわからない「慣習」に苦しんでいるあなたへ
転任したとき、「なに、それ」って疑問に感じること、いっぱいありますよね。
他の学校では、そんなことしないよ、ってこと。
わけのわからない慣習。
「ねえ、なんで?」
僕は、よく聞きます。
「宿泊学習で寝るときは、学校のジャージ」というルールを見て、
「ねえ、なんで?」
と尋ねました。
担当者からは「去年もそうでしたから」との答え。
「パジャマじゃダメなの?保護者になんで?って質問されたら何て答えるの?」
「去年もそうでしたからって答えます」
う〜ん…、あんまり言うと、うっとおしく思われてしまいますが。
そんなことで保護者と戦う必要ないのですが。
「慣習」に疑問を感じているあなたに贈るステップです。
大切なことは「頭を使って考えること」
あるところに、幸せな結婚をした男がいました。
クリスマスになると、奥さんの実家に行き、奥さんとそのお母さんが作った手作りのローストビーフで乾杯していたそうです。
オーブンに入れる前に、ビーフの塊の両端を切り落としていました。
2年目のクリスマスも、奥さんとそのお母さんはビーフの両端を切り落としていました。
3年目のクリスマス、その男はようやくなぜビーフの両端を切り落とすのか尋ねました。
すると、お母さんは言いました。
「私のお母さんから教えてもらったのよ」
たまたまその年は、妻の祖母も遊びに来ていました。
「なぜ、おばあさんは妻とお母さんにビーフの両端を切り落とすように教えたのですか?」
おばあさんは言いました。
「あら、昔、ヨーロッパからアメリカに移民してきたとき、アパートにはとても小さなオーブンしかなくて、肉屋から一番小さなビーフを買ってきても、うちのオーブンには入りきらなかったの。それで、生のうちに両端を切ってオーブンに入れただけよ」
やっとこの親子は、ローストビーフを意味もなくカットしていたということがわかったのです。
参考文献
ジェイ・エイブラハム著
『限界はあなたの頭の中にしかない』
(PHP研究所)
「何のために」を常に問うことの大切さ
学校の中には、わけのわかない慣習があります。
そういったものに、「なんのため?」「本当に必要?」と問う人が必要です。
そのためには、転任したばかりのときの感覚が一番大事!
逆にいうと、転任してきた先生の意見を大事にするのってすごく大事。
転任してきたばかりの先生の言葉に耳を傾けられる職場は素晴らしいと思います。
感覚が新鮮なときが、一番見える状態なんです。
4〜5年いると、感覚が麻痺して「慣習」が「定説」に見えてきます。
そうなると、思考停止。
昔、運動中に水を飲んではいけない、と真面目に信じられていました。
これって、すごいことですよね。
どう考えたっておかしいのに、信じられていたのです。
「慣習」って、思考をストップさせます。
もっと考えなきゃ、時代に置いていかれます。
自分のすることすべてに「なんのため?」「本当に必要?」と自問自答すると「どうでもいいこと」がいっぱい見つかるはずです。
「ハッピーな先生」になるためのステップ
慣習にとらわれず、常に自分の頭で考える。