デコボコを磨くか、デコボコを削るか

子どもたちのユニークな部分の眺め方
人間にはデコボコがあって当たり前です。
それは、山に転がる石ころと同じです。
デコボコは個性なのです。
得意不得意や好き嫌い、そんなデコボコを個性として見つめられる先生は素敵です。
とりわけ目に付きやすい個性。
それは、いわゆる「不得意の部分」ですよね。
それは石ころで言えば、尖った部分なのです。
尖った部分を削っていく「指導」
そんな尖った部分を削っていく。
「不得意な部分」に手を入れていく。
「ダメだ」「直せ」と削っていく。
すると、どうなるか。
みんなまん丸の碁石のような子(個)が育つ。
確かに見た目もいいし、収まりもいい。
碁盤の目に並べたら、美しく並ぶ。
先生の指示に、ビシ〜っと揃う。
「いいクラスですね」なんて言われる。
僕もそういうクラスをつくろうとしていました。
けれど、それでは子どもたちを幸せにできないのです。
なぜって、子どもはダイヤモンド。
簡単に削れるほど、軟らかい石ではないのです。
磨ければ光るダイヤモンド
子どもたちは碁石ではなくダイヤモンド。
そうです。
デコボコはあるけれど、磨けば光るダイヤモンドなんです。
だから、そんなデコボコの美しさを認めてあげること。
そして、ピカピカ光るまで磨いてあげること。
すごく大切です。
個人懇談会で、そんな話をすると、泣いて喜ぶお母さんがいます。
「そんな先生に出会ったことがありません」と言って、涙されるのです。
「子どもに愛され、保護者に応援される」先生になるとは、そういうことなのです。
ハッピーな先生になるためのステップ
デコボコを削らずに、ピカピカに磨いていく
