子どもの自主性を取り戻す
指示待ちの子どもたちを生み出したのは大人です。
指示されないと行動しない子どもたち。
もっと自主的に行動させたいと悩んでいる先生がいます。
子どもたちの自主性を育てるために必要なことは何でしょうか。
いつだって子どもたちの姿は、関わってきた大人たちを映す鏡です。
指示されないと行動しない子どもたちを育ててきたのは、それを取り巻く大人たちなのです。
そもそも、子どもは自主的です。
自分のしたいことをします。
危険を顧みず、チャレンジします。
大人の許可を得てから、遊ぶ赤ちゃんはいません。
子どもたちの成長の天井をつくらないように意識する
自分たちから起こしたアクションを阻まれた経験。
ダメ出しされた経験。
そういった経験の蓄積が、アクティブな子どもの行動を阻んでいることに、まず目を向けたい。
僕もそうでした。
「君たちに任せるよ」と児童生徒に企画を考えさせる。
けれど、
「あー、それはルール上ダメ」
「あのね、時間がないからそれも無理」
「お金かかるからなぁ」
結局、子どもたちを「大人の決めたレール」の上を走らせてきました。
「あれもダメ、これもダメ」
「あ〜しなさい、こ〜しなさい」
そんな言葉が、子どもたちから意欲と自信を奪っていくのです。
「ハッピーな先生」は、「人間」を理解します。
信頼が深ければ深いほど、その信に応えようとするのが「人間」です。
子どもたちの能動的な動きが見られたら、まず任せてみる。
もちろん、それは放任とは違います。
放任することと信頼することは大きく違います。
影で必要な支援をしながらも、できるだけ任せてみる。
指示はせず助言する。
サポートに徹する。
任せたことに責任をもつ。
そうやって、子どもたちだけで高い壁を乗り越える経験を積ませれば、自主性を取り戻すことができると、信じています。
ハッピーな先生になるためのステップ
自主性は育てるのではなく、取り戻させる。