子どもの自主性を取り戻す


指示待ちの子どもたちを生み出したのは大人です。


指示されないと行動しない子どもたち。
もっと自主的に行動させたいと悩んでいる先生がいます。


子どもたちの自主性を育てるために必要なことは何でしょうか。

 

いつだって子どもたちの姿は、関わってきた大人たちを映す鏡です。

指示されないと行動しない子どもたちを育ててきたのは、それを取り巻く大人たちなのです。

 

そもそも、子どもは自主的です。
自分のしたいことをします。
危険を顧みず、チャレンジします。

 

大人の許可を得てから、遊ぶ赤ちゃんはいません

 

 

 

子どもたちの成長の天井をつくらないように意識する

 

自分たちから起こしたアクションを阻まれた経験。
ダメ出しされた経験。
そういった経験の蓄積が、アクティブな子どもの行動を阻んでいることに、まず目を向けたい。

 

 

僕もそうでした。
「君たちに任せるよ」と児童生徒に企画を考えさせる。

 

けれど、
「あー、それはルール上ダメ」
「あのね、時間がないからそれも無理」
「お金かかるからなぁ」

 

結局、子どもたちを「大人の決めたレール」の上を走らせてきました。

 

「あれもダメ、これもダメ」
「あ〜しなさい、こ〜しなさい」

 

そんな言葉が、子どもたちから意欲と自信を奪っていくのです。

 

 

「ハッピーな先生」は、「人間」を理解します。

 

信頼が深ければ深いほど、その信に応えようとするのが「人間」です。
子どもたちの能動的な動きが見られたら、まず任せてみる。
もちろん、それは放任とは違います。

 

放任することと信頼することは大きく違います

 

影で必要な支援をしながらも、できるだけ任せてみる。
指示はせず助言する。
サポートに徹する。
任せたことに責任をもつ。

 

そうやって、子どもたちだけで高い壁を乗り越える経験を積ませれば、自主性を取り戻すことができると、信じています。

 

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 

 自主性は育てるのではなく、取り戻させる。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。