不透明な時代の情報の選び方!大切なことはいつだって回転寿司が教えてくれた。

情報社会

回転寿司考えた人ってマジ天才だよね

我が家で「お寿司屋さん」と言えば、お皿が回転しているものを指す。

ベルトコンベアーで寿司をデリバリーする方法を考えた人って天才だよなって思う。

 

 

後出しでベルトコンベアーで焼肉とか運ぶ店もできたけれど、最近聞かない。

結局、ベルトコンベアーで運ぶ方法が定着したのは「寿司」だけだ。

 

 

いやはや、天才だよね。

ホント、そう思う。

 

 

さて、ご存知のように回転寿司は食べたいお皿だけを取ればいい。

食べたくない寿司は食べなくていい。

食べることを強要されることもない。

 

 

食べたい寿司は受け取り、食べたくない寿司はスルーする。

 

 

これが基本である。

このことは情報社会における情報の受け取り方にも言えることだ。

 

溢れる情報の渦の中で

この社会は情報に溢れている。

賛否の分かれる情報だけでなく、真偽のわからない情報にも溢れている。

 

 

たとえば、ワクチンの問題。

いやはや、この手の情報って、やたらSNS上に流れてくる。

 

 

ワクチンは打つべきだ。

いや、ワクチンは打つべきではない。

 

 

こんな情報が、ポコポコ上がってくる。

けっこうこういう情報って親として困るよね、って思う。

 

 

ワクチンだけではない。

添加物がどうのこうの。

水がどうのこうの。

 

 

それから、政治の話もやたらいろんな情報が拡散されている。

中には、冷静に読めばわかるであろう誤情報を鵜呑みにして拡散させてしまっている人も多い。

 

 

とりわけネガティブな情報は拡散されやすく、人の正義感の恐ろしさたるや、一気に広がっていくわけだ。

 

 

以前、煽り運転の事件がワイドショーで多く取り上げられたとき、ガラケーで撮影していた女性を、別の女性と勘違いして拡散させた事件があった。

そういった偽の情報も、人の正義感は拡散させてしまう。

 

 

マジ、人間って怖い生き物だと思う。

 

で、僕らの周りにはこういった真偽不明の情報や賛否渦巻く情報が、回転寿司のベルトコンベアーの乗って、どんどん運ばれてくるわけだ。

 

食べたくない寿司を食べるな

多くの人がそんな情報に振り回されている。

これは回ってくる寿司を全部食べようとしているのと同じだ。

 

 

ワクチンはやめた方がいい、という情報を読んで、ワクチンを打つのをやめる。

もしくは、打ったことをひどく後悔する。

 

 

次に「ワクチンを打った方がいい」という情報を読んで迷う。

「どうしよう?」と相談する。

そういうことに時間を奪われていくのって、僕は「時間の無駄遣いだな」って思う。

 

 

回ってくる寿司は全部食べなくていい。

自分が食べたい寿司だけ食べとけよ、って思うのだ。

 

 

上海に赴任するとき、海外渡航のための研修でお医者さんが来て、予防接種についてセクチャーしてくれた。

規約上予防接種は必須だったため、僕らは必ず数本の予防接種を打たなければならなかった。

大人の僕はともかく、小学生の長男や幼稚園児の長女も打つ必要があった。

 

 

それで、お医者さんが「狂犬病」の話をしたときのことだ。

 

「狂犬病の犬に噛まれたら死にます」

 

えーっ!マジかーっ!

死ぬのか?

犬に噛まれて死ぬのか?

 

 

そう思った瞬間、会議室炎上(笑)

予防接種の講座が、突然「狂犬病講座」になってしまった。

 

 

あまりの熱量で質問する先生たち。

たじろくお医者さま。

 

 

最終的には「上海みたいな大都会に狂犬病の野犬なんてウロついてません!」と半ば逆ギレ。

ちょっとウケる(笑)

 

 

僕らはネガティブな情報には過剰反応を示すところがある。

情報に踊らされて、情報に惑わされる。

そういう生き物だと考えるといい。

 

 

だからこそ、情報の受け取り方は回転寿司に合わせるといいのだ。

 

 

食べたい情報だけ食べろ

僕らの目の前を通り過ぎていく無数の情報たち。

SNSを眺めていると、友人たちの人生のハイライトがダイジェストで流れてくる。

そんな情報を見ていると、さも自分の人生が薄っぺらく見えることがあるらしい。

 

 

他人のSNS投稿を見て凹む人。

多いんだって。

 

 

そんな人はSNSなんて見ない方がいいよ。

「隣の芝生は青い」と昔から言われている。

これはもう、法則みたいなものだ。

 

 

日々の暮らしの光の当たる部分だけを、コピペしているのだから、そりゃ青く見える。

そんなものと、自分の日常を比べていれば、凹むのも無理はない。

 

 

とにかく、僕らは今、溢れる情報に振り回されて生きているわけだ。

 

 

今、あなたは回転寿司のカウンターの前に座っている。

目の前を高速でベルトコンベアーが回っている。

そこには皿の上に乗せられた「情報」が流されている。

 

 

そして、ほとんどの人はそのお皿の情報を全部取り、口に入れようとして、「もう食べきれません」と言って喘いでいるわけだ。

 

 

では、どうすればいいのか。

それは「食べたい皿だけ取る」である。

 

 

食べ放題のお店だって、余分に注文して食べ残したら罰金である。

欲張ってはいけない。

 

 

食べたい皿だけ取る。

回転寿司の常識である。

 

 

もしあなたが回っていない寿司屋にしか行ったことがなかったらごめんなさい。

僕はどちらかというと、回ってるお寿司屋さんにしか行かないタイプなので。

そして、よかったら僕にご馳走してくださいませ(笑)

 

 

真偽もわからない、賛否も分かれる。

そんな情報に溢れている昨今。

 

 

「自分の目で確かめろ」だの、「自分の頭で考えろ」などとよく耳にする。

そんなこと、できるならやっとるわい!

 

 

真偽も賛否もよくわかんないから、よくわかんない状態で回転寿司のベルトコンベアーの上を流れとるんじゃ!

 

 

じゃあ、どうしたら良いか。

もう正解、不正解は考えないことだ。

 

 

自分にとって、もっとも都合の良い情報を信じたらいいんじゃね〜の?って思う。

つまり、食べたい皿だけ取ればいいのだ。

 

 

オーガニックは体に悪い!

やたら、オーガニックな人が増えている。

以前、オーガニックな人と旅をしたことがある。

 

 

肉も食べないし、乳製品も食べない。

あれもあ食べないし、これも食べない。

 

 

ちょっとめんどくさい食生活だな、と思った。

で、一緒に旅をすると、レストラン選びに気を使う。

 

 

ご本人たちは「気を使わないでください」と言う。

そうは言われても、そりゃ気を使う。

 

 

肉を食えない人を焼肉屋には連れていけない。

その人にはその人の信念があって、「肉は身体に良くない」という情報を信じ、実践されているわけだ。

それを否定する気は毛頭ない。

 

 

でも、僕はその「肉は身体に良くない」という情報を信じない。

皿の上に乗せられた「肉は身体に良くない」という情報は取らない。

 

 

だって、その情報を取ると、肉が食えなくなるから。

誰が困るって俺が困る。

理由はシンプルである。

 

 

「自分がどうしたいか」が先にあって、それに合う情報だけをキャッチしていけばいい。

 

 

僕からすると、「あれも食えない、これも食えない」って人生の方がよほど精神衛生上良くない。

食べたい物を食べたいじゃん?

食べたい物を我慢して生きることが体に良いとは思えないわけだ。

 

 

あと、あれだ。

添加物も体によくないらしいが、そんなことを言っていると、カップ麺もポテチも食べられなくなる。

 

 

だいたい学生時代はカップ麺で生きてきたような僕にとって、「カップ麺は体に悪いです」と言われても、いたって健康な現在を思うと、説得力がない。

 

 

あと、「ゲームをやりすぎるとバカになる説」も、未だにゲームをやりすぎている僕にはピンと来ない。

大丈夫っすよ、としか言いようがないわけだ。

 

 

結局、自分に都合のいい情報を僕らはキャッチしていって、あとの情報はスルーすればいいのだと思う。

スルーした情報を食べたい人がいてもオッケーで、それを否定する必要もない。

僕はそう考えている。

 

 

情報と戦う人たち

すると、今度は「その情報はおかしい!」と戦う人たちが出てくる。

「この情報を拡散してください!」とがんばっている人たちだ。

 

 

あらゆる情報は、どこまでが本当で、どこまでが嘘かもわからない。

その上、賛否のない情報など存在しない。

 

 

ある人はこの情報を「正しい」と表現し、ある人はこの情報を「間違っている」と表現する。

そんなものである。

 

 

ベルトコンベアーに乗って流れてきた寿司を「食べたい!」と思った僕は、お皿を取る。

すると、隣のおばちゃんが「そんな寿司を食べるんじゃない!その寿司は間違ってる!」と怒ってくる。

 

 

次に流れてきたお寿司。

僕は「食べたくない!」と思ってスルーする。

するとまた、隣のおばちゃんがわざわざそのお寿司の皿を取って、僕の席にやってくる。

「なんで、このお皿を取らないの!あなたは間違ってる!」と怒ってくる。

 

 

マジ、ウザい。

まさに、そんな感じ。

 

 

あなたの正解を俺は知らんし、興味ない。

正直、どうでもいいんだよね。

 

 

健康や政治の話って、やたらそういうものが多い。

そういう人が多い。

 

 

この手の人たちの強いメッセージに僕らは惑わされない方が良い。

僕はそんなことを考えている。

 

 

食べたい寿司だけ食べなさい

前述の狂犬病の話に戻そう。

 

 

僕らはその話を聞いて、さっそく予防接種の手配をした。

もちろん、打たないと渡航できなかったのだけれど。

 

 

イヤイヤ打ったというよりは、「打つべし!」と思って打った。

 

 

情報を信じたわけではない。

心地よく生きるために打ったのだ。

 

 

だって、犬に怯えて暮らしたくなくない?

保険だよね、こういうのって。

 

 

ワクチンの話もそう。

僕は正直、打っときゃいいじゃんって思っている。

病気になるの、嫌だし。

 

 

でも、インフルエンザの予防接種はいいかな。

別にかからないもん、俺。

 

 

でも、受験生の長男くんには打たせたいかな。

…と思ったら、今日が長男くんは受験(笑)

結局、打ってない。

 

 

肉は食べたいし、カップ麺も食べたいから、あんまり食のことは無頓着。

 

 

政治の情報は正直よくわからないな。

ま、そのときの空気感、自分の感性が決めるよね。

 

 

つまりさ、先に自分がどう生きたいかがあるのよ。

その生き方に合う情報だけを都合よくパクパク食べるのが正解なんじゃないかな。

 

 

情報に踊らされたり、惑わされてる時間が無駄だよ。

必要なものだけ取り込めばいいんだ。

僕はそう思うよ。

 

 

情報を見たときに、自分にとっているかいらないか。

自分にとってアリかナシか。

そんな視点で情報をキャッチすればいいんだと思うよ。

 

 

最後に、回ってない寿司屋に連れていってください(笑)

それではまた。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。