これだけ読めばきっと安心!一生愛される夫になる51の方法
夫婦の掟
人間の夫婦には、鉄の掟がある。
まず、外で女を作ってはいけない。
早い話、セックスをしてはいけない。
風俗店は内緒で行けば許されるかもしれない。
そもそも許可を得ていくものではない。
家庭によっては、女性とカフェでお茶するだけでもアウトとなる。
ちなみに、僕はそれをアウトにされると仕事にならなくなる(笑)
この「どこからが浮気?」という議論は終わりなきテーマである。
暗黙のルール。
いちいち確認をしない内容なのだろう。
夫婦によっても違うだろうし。
まあ、とにかく夫婦にはルールがあるわけだ。
ゴリラ的な夫婦はうらやましいのか?
ゴリラはハーレムをつくる。
1匹のオスゴリラ。
シルバーバックと呼ばれるボスを中心に群れをつくる。
メスゴリラは、子どもを産むと子育てに専念する。
実に6年間に及ぶ子育て。
その間、メスゴリラの身体は妊娠できる状態にはならない。
万が一、子どもが亡くなってしまった場合、約2週間で妊娠できる身体に変化するのだそうだ。
そのため、時折、別の群れのオスゴリラが子どものゴリラを殺してしまうことがあるらしい。
すると、メスゴリラは妊娠できる身体になる。
やがて、我が子を殺したオスゴリラの群れに加わり、子育てを始める。
なんとも胸糞の悪くなるような話ではあるが、動物の世界ではそういうこともあるらしい。
そうやって、1匹のオスを中心とした家族をつくっていく。
僕らと見た目が似ているゴリラではあるが、家族の形や子育ての仕方は大きく異なるわけだ。
夫婦で子育てをする鳩
その点、とても人間に近い子育てをするのが鳩である。
彼らは雄と雌が1羽ずつで「つがい」となる。
夫婦の間に、やがて雛鳥が生まれ、大人になるまで夫婦で子育てをする。
子どもが大人になるまでは、夫婦で責任を持って子育てにあたるのである。
なんとも睦じいその姿から、鳩はオシドリと並び、仲の良い夫婦の象徴として扱われることが多い。
ところが、面白いのはここからである。
鳩の夫婦は、夫婦で責任を持って子育てをする。
だが、子育てを終えると夫婦を解消するのである。
そう。
子育てを終えたら離婚する。
そして、新たなパートナーと、また新たな夫婦となり、子どもを授かる。
そんな繁殖を年に3〜4回繰り返す。
つまり、彼らは一生のうちに10数回配偶者を変え、その都度子どもをつくる。
そんな話を聞いて、ふとビッグダディを思い出した。
ウィキペディアによれば、7度離婚し、20人の子どもがいる。
まだまだ、鳩には遠く及ばない。
ちなみに、再婚のギネス記録は23回。
イギリス人の女性が樹立している。
仲の良い夫婦の象徴は、奥さんをコロコロ変えて、子どもを作りまくっていた。
鳩こそ真のビッグダディーである。
オシドリ夫婦の実態
では、オシドリはどうだろう?
「オシドリ夫婦」と呼ばれるぐらいである。
それはそれは仲睦まじいはずである。
ところが、オシドリの雄は子育てをしないらしい。
雌オシドリがせっせと子育てをし、雄オシドリはボーっとしているようだ。
公園で見かけるオシドリ。
「つがい」で仲良く見えることから、仲の良い夫婦の象徴とされるオシドリ。
事実は、子育てに参加せず、ぼーっとしているのである。
公園で働かずにボーっとしているお父さん。
ダメなお父さんの典型のような雄オシドリ。
ちなみに、「つがい」で仲良く見えるのは、他の雄オシドリに妻を取られないようにくっついているらしい。
でも、子育てはしない。
なんか最悪。
ちなみに、彼らも出産を終えると、パートナーシップを解消する。
子どもつくったら、子育てもせず別れを告げられたパパさんなのである。
成田離婚
では、人間のお父さんはどうだろう?
お父さんは、基本的にお母さんが「お父さん」と認定することで存在している。
赤ちゃんが産声をあげたその日、もし奥様が
「ごめんね〜。この子、あなたの子じゃないの」
と言われたら、もうあなたはお父さんではない。
この子が誰の子か知っているのは妻だけである。
お父さんとは、そんなもろく儚い存在なのである。
婚姻関係を結び、法律上夫婦となる。
こんな制度は本来なくとも成立するはずである。
だが、そこにルールを設ける必要があるのは不思議なことだ。
ちなみに、シンガポールでは結婚後3年未満の離婚は認められていないそうだ。
DVや不貞行為などがない場合、3年間別居の後に裁判所から離婚が認められるそうである。
「成田離婚」なんてものは存在しないわけだ。
ちなみに、シンガポールの空港はチャンギ国際空港である。
シンガポールには「チャンギ離婚」は存在せず、3年間、時が過ぎるのを待たねばならない。
出産ということを考えた場合、この3年間はとりわけ女性には不利な制度であると言える。
僕らの結婚は、法律に縛られている。
そのため、法律上婚姻関係にはならず、婚姻届は出さない事実婚を選ぶ人もいる。
とはいえ、人間の夫婦は、鳩やオシドリのようにポコポコを旦那さんや奥さんを変えるわけにもいかない。
社会通念上、そのように考えられている。
捨てられるパパたち
昨今、「卒コン」なるものを選ぶ人が増えているらしい。
アイドルグループを卒業するアイドルのために行うのが「卒コン」。
そう、卒業コンサート。
ここで取り上げたいのは、そちらではない。
「卒婚」
夫婦関係を卒業することを「卒婚」と呼ぶらしい。
では、「離婚」と何が違うのだろうか。
「離婚」は婚姻関係を解消するものであるのに対し、「卒婚」は夫婦関係を解消するものである。
同居したままの夫婦もいれば、別居する夫婦もいる。
煩わしい手続きやコストが必要なく、すぐ始められるメリットがある。
メリットってなんやねん!って感じだけど。
一方、新しい恋人を見つけることは「不貞行為」とみなされ、離婚時の慰謝料請求にもつながるデメリットがある。
なんかややこしいな。
年金やらコストの関係で離婚したくはないけれど、もうあなたと一緒にいたくはないわ、という感じ。
「結局、金かよ!」とは思うけれど、「金の切れ目が縁の切れ目」とも言うわけで。
別れることでもらえるものがもらえなくなるなら、そこはそんな選択もありなのかもしれない。
この部分だけ考えると、「卒婚」を切り出すのは女性からが多いのだろう。
なんだか、鳩よりも厳しい世界だな…と思う。
熟年離婚
2005年に放送されたテレビ朝日系木曜ドラマ『熟年離婚』。
仕事一筋に生きてきた男性が定年退職した夜、妻から離婚を切り出されるドラマである。
その年、「熟年離婚」は流行語となった。
30代40代、働き盛りのあなたは気づいていないかもしれないが、奥さんの多くは不満を抱えている。
それでも、子どもが小さい。
子育て真っ盛り。
お金だってかかる。
耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、結婚生活を続けている女性は多い。
この事実を忘れてはいけない。
もしかしたら、ある日突然、妻がいない…なんてことも考えられるわけである。
大切にせねばならない。
本当に大切にせねばならない。
日々、リアルな既婚女性の声に耳を傾け続けている僕が言っているのだ。
間違いない。
とにかく妻を大切にしてほしい。
産後1ヵ月にすべてをかけろ!
とりわけ、奥さんが子どもを産んでからの1ヶ月には、すべての情熱を捧げた方が良い。
ここで手を抜くと一生恨まれ、ここで本気を出せば一生感謝されることとなる。
ちなみに、すでにここで手を抜いてしまった男性は、本当に気をつけた方が良い。
生涯をかけて償うべきだろう。
安心してほしい。
あなただけではない。
僕もその一人だ。
さあ、いっしょに懺悔しようじゃないか。
さて、産後1ヶ月という「関ヶ原の戦い」でお父さんにできることはなんだろうか。
僕らはオシドリではない。
ボーっとしている暇などないのだ。
妻の下僕になりなさい
おっぱいは血液からできているらしい。
だから、授乳中って喉が乾くし、食べても食べても体重が増えなかったりする。
赤ちゃんに栄養素がどんどん行ってしまうわけだ。
そういうことを男性は知らない。
なにせおっぱいが出たことがない。
ちなみに、思春期にちょっと出たことがある(実話)
授乳時には飲み物を差し出すのが効果的らしい。
さりげなくさっと持ってくる。
「のど、乾いてない?」の一言を添えると良いだろう。
また、ママはぐっすりとまとまって眠る時間がつくれないらしい。
出産後、一番欲しかったのは「まとまって眠る時間」と妻も言っていた。
2〜3時間おきに赤ちゃんは目を覚ます。
ただでさえ、産後は身体の変化が大きい。
本来ならばゆっくり休みたいときである。
だが、眠ることができないのだ。
夜泣きのときは、旦那さんも起きて抱っこをしてあげると良い。
致し方なく「おっぱい」に頼るときも、眠らず見守ろう。
飲み物を取りに行くことを忘れてはならない。
沐浴ぐらいはやろう。
気が向いたときではなく、率先してやろう。
ヘソの緒のケアも忘れるな。
オムツ替えぐらいがんばれ。
授乳期の赤ちゃんのうんこは臭くない。
多少手についてもヘッチャラである。
そして、何より大切なことは「育児をやってやったぜ感」を出さないことである。
「イクメン」と呼ばれて天下を取ったような気持ちになるのは、この時期は避けたい。
僕らは出産を終えた妻の下僕である。
そのぐらいの覚悟をもって1ヶ月間を過ごすことが大切である。
メンタル的にも不安定な妻のため、死ぬ気になってがんばることである。
悔い改めて生きるのです
さて、このブログを読んで、そんなことやれなかったよ、というあなた。
安心してほしい。
僕もそんな普通のお父さんの一人だ。
やっちまったなぁ。
俺たち、やっちまったなぁ。
終わってしまったことは仕方がない。
一番大切な関ヶ原の戦いで豊臣方についてしまった気分だ。
だからこそ、これからをどう生きるか、が大切なのである。
オシドリ夫婦に見える僕ら夫婦にだって嵐の夜はある。
そんな夜を乗り越えて夫婦は夫婦になっていくのだと思う。
夫婦なんてエブリデイ過渡期である。
結婚したら夫婦になるわけではない。
子どもが生まれたら親になるわけではなく、子育てを通して僕らは親へと成長していく。
そんなところがあると思う。
夫婦だって同じようなものだ。
紆余曲折を経て、夫婦は夫婦となるのだよ。
だから、安心してはいけない。
愛は育むものである。
ある日突然三行半を突きつけられ、鳩が豆鉄砲を食らったような顔をせぬように。
最後に、これだけは伝えておきたい。
『一生愛される夫になる51の方法』とブログのタイトルにつけたが、残念ながら51個も思いつかなかった。