コロナと休校と働き方と…


いや、もう、大変である。

ここ数日、アレが猛威を奮っていて、絶賛体調不良である。

 

 

コロナウイルスが世間を騒がせているけれど、スギ花粉の方にやられている。

こっちの方が一大事である。

 

 

目に見えないウイルスの猛威は凄まじく、あらゆるイベントが中止に追い込まれている。

「コロナウイルスに罹った」という友人は皆無なわけでして、いまいちピンと来ぬまま、あれよあれよと学校まで休校になった次第です。

 

 

いや、それよりも私を悩ますものは花粉症でした。

目のかゆみ、くしゃみ、鼻水。

ついでに、内臓までゾワゾワして、(あぁ〜、生きてるの、辛い〜)と思いながら、お布団でウダウダやっております。

 

 

しかし、日本人ってのは面白いですな。

だいたいパニックになると、トイレットペーパーが店頭から消えます。

よほどお尻を大切になる文化なのでしょう。

さすが、ウォシュレットの発祥の国です。

 

 

今回のデマは「マスクが品薄で、材料がマスクに回される」という偽情報みたいです。

そうそう、マスクも買い占める人がいるみたいです。

それと、アルコールスプレー。

 

 

我が家もあったなぁ…。

東北の大震災の後、ペットボトルのお水が数箱ぐらい届いたのね。

「水がなくなる」という偽情報に惑わされた親族が、親切にも届けてくださったわけだけど…。

(どこにしまうんだ、この水…)と、そっちの方に悩まされたことを思い出します。

 

 

情報を「自分の目で見て考える」という能力が著しく低い人がいます。

面白いなぁ…と思ったのは、「27℃のお湯でコロナウイルスは死滅する」という偽情報です。

 

 

それで、「お湯を飲めば予防になる」という話が出回っていたそうです。

(27℃ってお湯なの?)と思いましたが…。

冷静に考えたら、いや〜…そんなことで治るなら、みんなでサウナ行こうぜ!って話なわけでしてね。

 

 

情報に躍らされてしまう人たちがある程度存在するわけです。

「アオサがコロナに効く」なんてニュースも見ましたが、あれはどうだったんですか?

もう調べるのも面倒くさいので、調べませんが。

 

 

そんなわけで、残り少ないトイレットペーパーに怯えるくればやし家なのであります。

 

 

youtubeで授業を届ける

花粉症にやられながら、ツイッターをぼんやり眺めておりましたら、「授業がなくなった子どもたちのためにyoutubeで授業をする」なんて取り組みが目に飛び込んできました。

 

 

学校の先生が「それ」をやろうとしてるみたいです。

んで、、それに対して学校の先生たちの批判的な意見もあったりするわけでして。

 

 

そんなやりとりをぼんやり眺めながら、日本人は本当に面白い生き物だなぁ…と思いました。

 

 

やりたい人はやればいいし、やりたくない人はやらなくてもいい。

見たいものは見て、見たくないものは見なきゃいいんです。

 

 

まあ、でも、思うんです。

子どもの立場に立って考えてみてください。

わざわざyoutubeで勉強するかな〜、とか思っちゃうわけです。

 

 

「お勉強したい層」の人間は、自学自習ができるタイプです。

一方、「お勉強したくない層」の人間は、youtubeで自堕落な生活を送ってしまうタイプです。

 

 

どっちの層にも響かない感じがしますがね…。

いいんです。

やりたい人はやればいいし、やりたくない人はやらなくてもいい。

そういうことです。

 

 

2017年、僕はクラウドファンディングで資金調達をして、映画上映ツアーを行いました。

9月1日は思春期の子どもたちが最も命を絶つ日だというのです。

 

 

それを聞いて、僕は悲しくなりました。

学校が始まる日が、「最も命を絶つ日」だなんて言われて、悲しくない学校の先生はいないでしょう。

 

 

そんな折、大人たちがfacebookやブログで、「子どもたちへのメッセージ」を書き込んでいるのを見て、凄まじく違和感を感じたのでした。

 

 

いやいや、そんなの子どもたちの目には届かないじゃん!って。

その大人たちの「やってまっせ感」が僕は嫌でした。

うん、なんか嫌。

 

 

マスターベーション見せられてる感じです。

まあ、コロナウイルスウンヌンカンヌンでの、行政の対応もまた「やってまっせ感」を演出している感じがプンプンしてくるわけですが。

 

 

どうしたら子どもたちに届くかな?

そう考えたとき、映画上映ツアーをしようと思いつきました。

 

 

ちなみに、ぶっちゃけ映画上映会よりも、その手前のアプローチが大切でして。

教育委員会の後援を取り、チラシを作り、それを学校で撒いてもらう。

これが重要でした。

 

 

チラシに「生きてるだけで素晴らしいんだよ」というメッセージを込めたのです。

大人が書いたfacebook投稿やブログでは届かない。

じゃあ、どうするべ?ってところから導き出した答えでした。

 

 

 

前置きが長くなりましたな。

「youtubeを使う」って方法は良いです。

ただ、ニーズがあるかなぁ…という問題があります。

 

 

「学校が休みになる」と決まったあと、「ヤバい、勉強どうなるんだろう?」と思う子どもたちがいったい何人いるのでしょうか?

「友だちに会えなくて寂しい」や「家にいて暇」という気持ちはありそうですが、「勉強どうなるんだろう?」って子どもがどのくらいいるのかな〜と思います。

 

 

 

もちろん、インフルエンザのように「自分だけお休み」の場合、「勉強遅れないか心配」はわかるのですが…。

今回は、「みんなでお休み」なのでね。

 

 

 

受験生ならともかく…と思いましたが、中3はもはや授業などなく卒業モード。

勉強はするでしょうが、youtubeで授業を受けるぐらいなら、過去問を解くことに一生懸命な時期です。

 

 

まあ、ニーズは微妙ですが、やらないよりやった方が面白いんじゃないでしょうか。

基本、自分に無関係なことを文句ばかり言って、自分は何も行動しない人たちが、一番社会の足を引っ張ってるわけですからな。

 

 

学校の機能

「学校なんてオワコン」とか言う人たちもおりますがね。

今回の件でわかったように、学校の「託児機能」が日本を支えていることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

 

 

突然の休校で、社会が沈没しそうになってます。

児童虐待をいち早く察知し、身体測定からスポーツテストと健康管理までしてくれる日本の学校。

 

 

社会的な意義を実感していただけると思います。

 

 

安倍首相が「休校」を要請しました。

市や県は一斉に追随しました。

 

 

その中で島根県では「ウチは休校にしません」って。

熱いな!って思う。

 

 

今後、コロナが発症した場合、政府としては「休校にして」って言ったじゃないですか?となりますな。

それで責任をこっちに持ってこられたんじゃたまりませんから、多くの県や市が「休校にしましょう」となりました。

 

 

文句を言われたら、「政府がそう言うので」となるわけです。

「県がそう言うので」であり、「市がそう言うので」であり、「教育委員会がそう言うので」であり、「校長がそう言うので」でありまして。

 

 

基本的に「責任の所在を曖昧にすること」に長けているのがお役所仕事でございます。

そういう中にあって、「ウチは休校にしません」って言う勇気はすごいよね。

 

 

名古屋なんて、一時は「卒業式もやりません」とか言っちゃうし。

で、すぐ撤回しちゃうし。

 

 

働き方を見直すきっかけ

ただ、今回のことで働き方を見直すきっかけにはなるよね。

今、イベントが軒並み中止になってる。

でも、『子育て万博2020』は今のところ、粛々と準備を進めている。

 

 

だって、そもそもこのイベント、完全に「テレワーク」ですもん。

facebookとメッセージアプリ、ZOOMを使って準備を進めてます。

 

 

もう、2018年から完全テレワーク実施しとります。

だから、準備に関して申し上げますと、コロナウイルスの影響はゼロなのです。

 

 

で、4月末のイベントなんですよね。

だから、まだ「やる、やらない」を論じるタイミングじゃないかな、と思っています。

 

 

そもそも、4月末までこの状態が続くと、かなり日本は沈みます。

「4月になっても学校が始まらない」とか、「仕事にならない」とか、「イベント軒並み中止」とかになっていたらね、まあ『子育て万博』どころじゃないっすよね。

 

 

そんなわけで、まずは今後の流れを見守りたいと思う次第です。

 

 

…と働き方について考えておりましたら、「ピンポーン♪」とインターフォンが鳴りました。

娘の担任の先生が忘れ物を届けてくれたようです。

 

 

「忘れ物が多いから、みんなの家を回ってるんだって」

 

そう教えてくれた娘がポツリとつぶやきました。

 

「私、教師にはならないな…」

 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。