コロナと恐れと学校と


この世界は今、コロナ一色。

ところがどうも、このコロナ騒動が僕にはピンと来ない。

 

 

ドラッグストアやコンビニの店頭からはマスクが消えたらしい。

個数制限をしている店舗では、その制限を超えて購入しようとして店員を恫喝する者まで現れる始末。

 

 

どうもその気持ちがわからない。

それで、我が愛しの娘に、なんでコロナって怖いんだろうね?って尋ねたら、凛とした答えが返ってきた。

 

 

「よくわからないからじゃない?」

 

 

なるほど。

それ、あるかもしれないな。

 

 

僕からすると、インフルエンザの方がよほど怖い。

直接的ないし間接的にインフルエンザの流行によって亡くなった方の推計は世界で25万人、日本でも約1万人だそうだ。

 

 

厚生労働省のホームページに書いてあったからね。

ヤバいな、インフルエンザ。

 

 

で、愛しの娘にまた尋ねた。

「なんでインフルエンザはパニックにならなくて、コロナはパニックになると思う?」

 

 

そしたら、また明確な答えを返してきた。

 

 

「薬があるからじゃね?」

 

 

あぁ…、そうね。

コロナウイルスについても厚生労働省のホームページで調べてみた。

 

 

そしたら、どうしたら感染するか、とか、どうしたら感染しないか、って話がたくさん書いてある。

でもさ、かかったらどうなる?って情報はないんだね…。

 

 

無症状病原体保持者って人もいるんだって。

かかってるけど、症状が出ない状態らしい。

かかってるけど、症状が出ない人って、かかってない人と同じじゃないか…。

 

 

なんかね、思うのよ。

 

 

コロナウイルスが怖くない…とは言わない。

でも、なんか必要以上に怖がりすぎではないか…と。

 

 

たぶんコロナで重篤化するお年寄りは、インフルエンザだって重篤化するんじゃないか…と。

 

 

どこ行ってもガラガラ。

イベントは自粛。

旅行は中止。

学校は休校。

歓送迎会も中止。

 

 

なんかね、窮屈だね…って思うよ。

経済活動が止まっちゃったよ。

そっちの方が心配だな。

 

 

今さ、休校措置で子どもたちが暇を持て余してる。

…かと思いきや公園行くと、ムッチャ子どもたちが遊んでる。

学校あるとき以上に外遊びやってるなぁ。

 

 

「宿題がない」ってのも一因みたい。

もうさ、宿題なくそ。

大丈夫だわ、宿題なんかなくても。

 

 

でさ、愛しの娘に尋ねたのよ。

「コロナ、どうよ?」って。

 

 

そしたらさ、

「コロナにビビってたら、こんなに外で遊んでる子どもいないでしょ?」

だってさ。

 

 

そうだね。

君ら、かかっても重篤化しないもんな。

 

 

この前さ、そんな子どもたちが遊ぶ公園にゲートボール場があって、高齢者の皆様が濃厚接触しとったわけですわ。

なんだかね…。

 

 

「子どもたちが拡散させる!」みたいな理由で、学校を休校にしたけどさ、今んところ拡散させまくってるのは高齢者だったりする。

スポーツジムとかね。

なんか撒き散らしたヤツもおったよね。

ホント、みっともない。

 

 

やっぱ高齢者が集まるってのがよくないんかね?

国会とかヤバいよね。

ムッチャ高齢者いっぱいじゃん?

ヤジが飛び交ってて、飛沫感染しそうだもんな。

 

 

今回のコロナ騒動、学校を見直すきっかけにもなったよね。

学校って、日本経済をムッチャ支えてた。

 

 

学校休みだと経済活動がけっこう止まる。

それがわかっただけでも収穫かな。

 

 

ツイッター見てるとさ、この休校期間中の家庭訪問とか家庭電話とかに否定的な教員も多いのよね。

「教員は休みじゃねぇ」ってさ。

「他にやることがある!」ってさ。

 

 

もうさ、辞めちまえよ、マジで。

君らの仕事はそういう仕事だろ?

 

 

暴風警報でも休みじゃねーし。

警報出ると、管理職は深夜でも出勤するし。

台風による水害とか大震災とかあったら、学校は避難所になるし、そのときは出勤して対応に当たるし。

 

 

それが公務員です。

だから、こんなときでも安定したお給料が税金により供給されているんだよね。

 

 

初任の頃、10年戦士の先生がバブル期に初任者だったのね。

「同級生が初任給で100万もらってる頃、僕ら本当に給料安くてさ〜」って言ってた。

 

 

そうそう。

安定しているってのはそういうこと。

 

 

不景気だからって学校は倒産しない。

学校が倒産したら、今回みたいになるのよ。

 

 

 

コロナウイルスって、いろんなものをあぶりだしたよね。

ここからいろんな流れが変わるなぁ。

 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。