マスクはした方がいいのか? ー確かな情報とは何かー


マスクをした方がいいのか。

マスクはしなくてもいいのか。

 

 

コロナは怖いのか。

それとも怖くないのか。

 

 

世界は過剰反応なのか。

それとも日本がのんびりしているのか。

 

 

ぼんやりコロナ関連のニュースを眺めながら、

「結局どうなの?」

って思った。

 

 

ある人は「自粛しろ」と言い、

ある人は「自粛するな」と言い。

 

 

「コロナなんてインフルみたいにそのうち当たり前になる」と言う人もいれば、

「終息には2〜3年かかる」と言う人もいる。

 

 

結局わかっているのは、

「これからどうなるかわからない」

ってことだけなんだろうな、とか思ってみたり。

 

 

オリンピングとパラリンピックは、

あれよあれよと言う間に、

延期の方向に舵を切り始めた。

 

 

このスピード感、

それぞれが勝手に始めたことではなく、

用意周到な感じするよね。

 

 

この流れに乗って、

東京も封鎖するのかな。

 

 

東京を封鎖したら、

そりゃコロナいっぱい出ちゃった愛知も

封鎖するのかなぁ。

 

 

でも、不思議なのはさ、

学校は再開の方向で進んでいること。

 

 

萩生田文部科学相がね、

感染拡大を受けて行われた小中高などの一斉休校について

こう述べたのね。

 

 

「爆発的な感染拡大には進んでいない。

原則として全ての学校が再開されることとなる」

 

 

不思議だよね。

オリンピック・パラリンピックが延期になる流れ。

まだまだ患者が増えつつある中で、この発言。

 

 

学校が再開される流れには見えないんだよね。

もちろん萩生田文部科学相だって馬鹿じゃない。

それらのことがわかってての発言だろうし、

スタッフと話し合っての発言だろうけど。

 

 

ここで僕が何を言いたいか。

それは「情報」って何?ってこと。

 

 

先日、SNSを眺めていたら、

こんなコメントを見つけたの。

 

 

「テレビは見ない」ってことを

書いていた人がいたのね。

 

 

で、それに対して

「テレビは見ないんですか?」

ってコメントがあったのね。

 

 

そのお返事に

「ネットで確かな情報を得ている」

って返していたんだよね。

 

 

(確かな情報かぁ…)

と思ったわけ。

 

 

「確かな情報」って何だろう?

って考えてた。

 

 

最近はさ、

「マスコミは情報操作とか印象操作とかしている」

なんて言葉をよく耳にする。

 

 

ワイドショーはいつも同じネタを

繰り返し放送する。

それを「くだらない」と表現する人も多い。

 

 

でも、思う。

テレビやラジオなどのマスメディアは

マス(大衆)に向けている。

 

 

大衆が「見たいもの」を「見せている」に

過ぎない。

 

 

みんなが見たがるから見せ、

みんなが見たがらないから見せない。

 

 

そうやってたくさんの人が見てくれて、

スポンサーが資金を提供してくれるから、

番組は作られる。

 

 

マスメディアが「くだらない」としたら、

それは多分「大衆の興味」が「くだらない」のだと思う。

 

 

そして、インターネットの情報もまた、

信憑性という点での怪しさは変わらないと思う。

 

 

あからさまなデマを除けば、

おそらくすべての情報は「真実」で「嘘」である。

 

 

要するに、

僕らは「自分が信じたいもの」を信じているに過ぎない。

 

 

「安倍さんが好きな人」は、

安倍さんに肯定的な情報を信じるし、

「安倍さんが嫌いな人」は、

安倍さんに否定的な情報を信じる。

 

 

「コロナは危険だ!」って人は、

「コロナは危険だ!」って情報だけを拾うし、

「コロナは安全だ!」って人は、

「コロナは安全だ!」って情報だけを拾う。

 

 

まあ、つまりこうやって「情報」は2極化していく。

フラットに情報を眺めると、

「で、どっちやねん?」って気持ちになる。

 

 

結局大切なことは何かというと、

「その頭でちゃんと考える」

ってことだと思う。

 

 

この手の情報について

「くれちゃんはどう思う?」

というメッセージをいただいたりする。

 

 

僕がどう思うかなんて、

本当はどうでもいいんだよね。

 

 

 

大切なことは、

「自分はどう考えるか」

ってことなのだと思うよ。

 

 

たとえばさ、

「学校再開」はやっぱりおかしいと思う。

 

 

この「おかしい」は、

「そんなの間違ってる!」

って意味じゃないよ。

 

 

この流れだと、

(再開しないんじゃないのかな〜?)

って意味ね。

 

 

「確かな情報」なんて、

この世界にはもう存在しない。

 

 

不確かな無数の情報から、

自分に必要な情報を取捨選択し、

知識と経験で持って自分の頭で考える。

こういう力が必要なのだと思う。

 

 

何一つ鵜呑みにしていい情報などなく、

全部一度自分のフィルターを通して

「考える作業」が必要なのだ。

 

 

僕らは今、

「情報」のスーパーマーケットにいる。

 

 

鮮度はどうか。

生産者は確かか。

ちゃんと自分で見極めたうえで、

購入し調理する。

 

 

目利きも重要だけど。

料理の腕も重要だと思う。

そこが足りないがために、

デマに踊らされることになる。

 

 

今回なんて「お湯を飲め」と言うデマが流れたらしい。

正しい文言は忘れたけれど「27℃のお湯でウイルスは死滅する」なんて話だったと記憶している。

 

 

ウイルスが何℃で死滅するかは知らない。

まあ、ググればすぐにわかることだけど、興味がない。

 

 

それよりも驚いたのは「27℃のお湯」という表現だ。

それは「水」だ!

「ぬるま湯」でもない。

 

 

そういうデマを

「良いこと聞いた」と勘違いして

拡散させてしまう。

 

 

そうやって大衆は、

情報に踊らされてしまう。

 

 

やはり情報を正しく読み取り、

取捨選択する力が必要なのだろうな。

 

 

水とお湯の違いがわからない人が

コロナウイルスについて発信する恐怖を

想像してほしい。

 

 

醤油とソースの違いがわからない人が作る

日本料理と同じくらい恐ろしい。

 

 

そうやって今、

「情報」が飛び交っているわけだけど。

 

 

デマを流しちゃう人にとっては、

デマすら「真実」なんだろうな。

 

 

 

マスクをした方がいいのか。

マスクはしなくてもいいのか。

 

 

コロナは怖いのか。

それとも怖くないのか。

 

 

世界は過剰反応なのか。

それとも日本がのんびりしているのか。

そして、学校は再開するのか。

 

 

考えてもよくわからないことを、

朝からぼんやり考えていた.

 

 

これからどうなるのか。

どうなってもいいように備える。

これが大事なんだろうな、って思う。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。