優しい人になるために知っておきたいのは、人はだいたい2タイプいるということ。


ローランドさんの名言で「俺か、俺以外か」ってのがあるんだけど。

彼に限らず、この世界って「自分側か、それ以外か」って感じでまとめることができる。

 

 

じゃんけんのように、グー・チョキ・パーとあれば、人は対立しない。

グーはチョキに勝って、チョキはパーに勝って、パーはグーに勝つ。

そんな感じだとグルグル回るんだけどね、やっぱ黒と白は対立するしかない。

オセロも囲碁も対立するのよね。

 

 

例えば、話の長い人っているよね。

ご本人は丁寧に話をしているつもり。

でも、端的に話してほしい人から見ると、長すぎる説明は退屈なの。

 

一方で、端的に話ができる人って、それが「わかりやすい説明」だと思っていて。

話を丁寧にしてほしいタイプの人にとっては、はしょり過ぎてわかりにくかったりする。

 

 

どちらも、自分のものの見方や感じ方が、「この世界の正解」だと勘違いするから起こる。

世の中はだいたい2タイプいるのだ。

そりゃ、もう、ほとんどの事象が2タイプなのである。

 

 

つまり、「俺か、俺以外か」なのだ。

 

 

で、多くの人は、この世界の住人は全員「俺」側だと勘違いしている。

 

 

自分の正しさが、実はそれほど正しくないということを知っておいた方がいい。

どれだけ自分の中で正論、常識、当たり前なことでも、必ず異なる意見があるということを肝に銘じておくべきだろう。

 

 

そうすれば、人とのすれ違いはずいぶん減らすことができる。

「良かれと思って」ほど危険なことはない。

相手が求めていないことをして事故が起こる。

そんな人間関係のトラブルは山ほどあるのだ。

 

 

異なるタイプを受け入れる寛容さを持っていることは、人間関係をつくるうえでの武器だと思う。

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。