優しい人になるために知っておきたいのは、人はだいたい2タイプいるということ。
ローランドさんの名言で「俺か、俺以外か」ってのがあるんだけど。
彼に限らず、この世界って「自分側か、それ以外か」って感じでまとめることができる。
じゃんけんのように、グー・チョキ・パーとあれば、人は対立しない。
グーはチョキに勝って、チョキはパーに勝って、パーはグーに勝つ。
そんな感じだとグルグル回るんだけどね、やっぱ黒と白は対立するしかない。
オセロも囲碁も対立するのよね。
例えば、話の長い人っているよね。
ご本人は丁寧に話をしているつもり。
でも、端的に話してほしい人から見ると、長すぎる説明は退屈なの。
一方で、端的に話ができる人って、それが「わかりやすい説明」だと思っていて。
話を丁寧にしてほしいタイプの人にとっては、はしょり過ぎてわかりにくかったりする。
どちらも、自分のものの見方や感じ方が、「この世界の正解」だと勘違いするから起こる。
世の中はだいたい2タイプいるのだ。
そりゃ、もう、ほとんどの事象が2タイプなのである。
つまり、「俺か、俺以外か」なのだ。
で、多くの人は、この世界の住人は全員「俺」側だと勘違いしている。
自分の正しさが、実はそれほど正しくないということを知っておいた方がいい。
どれだけ自分の中で正論、常識、当たり前なことでも、必ず異なる意見があるということを肝に銘じておくべきだろう。
そうすれば、人とのすれ違いはずいぶん減らすことができる。
「良かれと思って」ほど危険なことはない。
相手が求めていないことをして事故が起こる。
そんな人間関係のトラブルは山ほどあるのだ。
異なるタイプを受け入れる寛容さを持っていることは、人間関係をつくるうえでの武器だと思う。