今いるメンバーで最大の成果を生み出すマネージメント
いかに良い人材を採用するか。
企業さんにとっては死活問題みたいなんだけど。
学校現場にいると、正直そんな贅沢は言えないわけです。
昔、自分のクラスのメンツが決まったとき、「この生徒とこの生徒が嫌だ」みたいなことを平気で言う先生がいました。
正直、「クソだな」と思ったわけですが、僕のクラスの生徒と変えてあげました。
その先生は喜んでいましたが、僕はその先生のためにそれをしたわけではありません。
学級開きの前から担任の先生に嫌われてるなんて、その子たちがかわいそ過ぎます。
だから、変えたんです。
で、やっぱり学校の先生は、学級の生徒は基本的には選べないわけです。
今いる戦力で、いかに最高の学級をつくるかを考えるのです。
で、この発想は会社であろうと、スポーツチームであろうと同じだと思うのです。
「あいつが嫌だ」
「あの人は使えない」
そんな声をよく耳にするわけですが。
今いる戦力をいかに生かすか。
誰かを排除してより良くするなんてのは、古い時代のやり方でしてね。
すべての人を生かす、という視点で組織運営がしたいのです。
そしたら、リーダーは何を考えるか、というと、そこに所属する人、いわば現有戦力のポテンシャルを把握することが第一です。
どんなメンツが揃ってるのかが分からなければ、この後の展開を考えることはできません。
次に、それぞれの人がやる気になってもらわねばなりません。
組織のことを「わたくしごと」として主体的に考えてもらえる仕掛けが必要です。
自己肯定感が低ければ、組織全体の足を引っ張るようにもなりますから、組織の中で必要とされている感覚をもってもらう必要もあるでしょう。
そのうえで適材適所です。
誰と組ませるか、も大事ですよね。
人間関係はパズルのデコ凸とボコ凹のようなものですから、互いが互いの長所で短所を補い合えれば最高の関係なのです。
そして何より、チームとしての目指す理想の姿が一致していることが大事。
それを一致させるのはリーダーの仕事です。
いわばチームに「文化」を生み出すんですね。
そしたら、組織は自走し始めます。
リーダーはカリスマであってはいけないんです。
自分の言うことを聞く、イエスマンばかりを集めてはいけないんです。
リーダーがいなくても進めるのが理想です。
理想の姿が一致していれば、それは可能になるのです。
今いるメンバーだってきっと最高の組織になれます。
それがマネージメントなのです。