人間のことがわからない。わからないから学ぶんです。

STR基礎講座の様子

人間関係って難しいな、って思う。

「良かれと思って」という勘違いで、人は人を傷つけるし。

「そんなつもりはなかった」と言って、人は人を傷つけるし。

 

 

まー、兎にも角にも、ズレているわけです。

伝えたつもりが伝わらず。

聞いたつもり、言ったつもり。

こんな「つもり」が積もり積もって、人間関係はすれ違う。

 

 

人の心って、本当にわからないな、って思います。

 

 

先日、大学時代に心理学部で「心」の研究をした女性がこんな話をしてくれました。

大学に入学してすぐ、心理学部の教授からこんなことを言われたそうです。

 

 

「心理学部に入れば人の心がわかるとお思いでしょうが、人の心がわかりません」

 

 

そう聞いて、彼女。

愕然としたんだそうです。

「心」が学びたくて入学したのに、一発目の授業で「心はわかりません」と宣言されたのですから、無理もありません。

 

 

でも、続けて教授が言うのです。

 

「わからないから学ぶのです」と。

 

 

 

なんかいいな、と思いました。

僕は今、人の心を学んでいます。

僕には人の心がわかりません。

わからないから学んでいます。

 

 

命式術を学んでも学んでも、教えても教えても。

その真髄はわかりません。

わからないから学んでいる。

そんなところがあるのです。

 

 

僕は人と出会い、話をするたび、そこから人と自分との違いを学んでいます。

人間の数だけ自分との違いを発見し、それで持って「私とは何か」を知るのです。

 

 

僕自身のこともわからないし、相手のこともわかりません。

命式を物差しにして、今日も僕は人を学んでいるんですね。

 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。