目標達成のメカニズム。「夢」を「夢」で終わらせないために


目標

まず「目標」を決めます。

「目標」は「達成できた」「達成できない」が明確なものにします。

どうなっていたら「達成できた」と言えるのか、具体的なものでなければなりません。

 

 

「できるだけがんばる」という人と「これだけがんばる」という人がいます。

一見「できるだけがんばる」の方が、がんばっているように見えます。

でも、そうではありません。

 

 

「できるだけがんばる」と言う人は、ほとんどがんばりません。

「これだけがんばる」と言う人の方ががんばります。

なぜかと言うと、「これだけがんばる」という方が「できた」「できていない」が明確だからです。

 

 

だから、目標は「できた」「できていない」が明確なものにします。

 

計画

「計画」は、「いつまで」に、「何をするのか」が明確でなければなりません。

つまり、「計画」もまた、計画通りに「できた」「できていない」が明確なものにするのです。

 

 

なぜかというと、「目標」や「計画」は「行動」のためにあるからです。

「できた」「できていない」が不明瞭なものだと、「行動」をブラッシュアップできないからです。

 

 

 

また、「計画」は「目標」と連動しています。

計画通りにやったならば、「目標」が達成できなければなりません。

 

 

計画通りにやっても達成できそうにない「目標」であれば、「目標」の難易度を下げるか、「計画」を変更する必要があります。

 

夢物語

「計画」と「目標」が連動しなければ、それは「夢物語」です。

大きな夢を語る人は多くいます。

「では、それを達成するために何をしますか?」と尋ねると、明確な答えが返ってこない人もいるのです。

 

 

そういう人の「夢」を聞かされるたび、「なんだ、夢物語か…」と思うのです。

要するに「絵に描いた餅」なのです。

 

 

夢があることは良いことです。

でも、そこに至るまでのルートが見えないのであれば、それが叶うことはないのです。

 

「私、世界一周が夢なの。パスポートは持ってないけど」

「俺はいつかプロ野球選手になるんだ!グローブも持ってないんだけどね」

みたいな話なのです。

 

 

「目標」と「計画」がしっかりしていれば、「夢」は「予定」に変わります。

「予定」になるから「夢」は叶うのです。

 

 

行動

「できた」「できていない」が明確にわかる「目標」を掲げ、それに至る「計画」を立てたならば、あとは「行動」あるのみです。

 

「計画」に従って、どんどん行動していきましょう。

タスクを細分化して、小さな「できた」を積み重ねていくことが大切です。

 

とにかく行動することです。

計画通りに物事を進めていきましょう。

 

 

もしも、行動ができないのであれば、「計画」に無理があるのかもしれません。

「計画」を見直す必要があります。

 

 

行動しても、目標に到達しないならば、やっぱり「計画」を見直す必要があります。

 

 

つまり、「行動」すると、良くも悪くも「結果」が出ます。

「理想」と「現実」のギャップを見極めながら、「計画」の修正をするのです。

 

評価

このように、行動したら結果及び成果を見て、「計画」を見直していきます。

目指すゴール(目標)に対して、まず「計画」を立て、行動する。

その結果をもとに、計画を修正していきます。

 

 

評価の甘い人がいます。

なぜかというと、「目標」に具体性がないからです。

 

 

「できた」「できていない」が不明瞭な目標を立てると、「評価」は必然的に甘くなります。

「できた」「できていない」が明確な目標を立てておくと、「評価」はとてもわかりやすくなります。

 

 

「評価」に「がんばった」はありません。

「できた」か「できなかったか」だけなのです。

 

計画通りにやったのに「できなかった」ならば、「計画」を見直します。

そもそも計画通りにやれなかったならば「行動」を見直します。

 

 

つまり、きちんと評価ができて初めて、「改善」ができるのです。

 

PDCA

…って書いていて、「あー、これPDCAサイクルじゃん」と思ったww

PDCAサイクルはもう古い!みたいな声も聞く。

 

 

僕はそうは思わない。

こんなものに古いも新しいもない。

 

 

目標を立てたら、計画して、計画通りに行動して、行動したのに目標達成できていないなら、計画を見直す。

そりゃ、そうだよね、って思う。

 

 

問題は、この「そりゃ、そうだよね」ってことをちゃんとやらないことだと思う。

ちゃんと自分の活動を評価することが大事だ。

 

 

2022年、1月の半分が終わった。

24分の1が終了したわけだ。

 

 

「新年の抱負」とか「今年の目標」とか掲げたならば、今一度見直してほしい。

 

 

その「抱負」や「目標」に対して、きちんと計画を立てているだろうか?

その「抱負」や「目標」に対して、行動できているだろうか?

24分の1を終えて、見直すべきはどこだろうか?

 

 

 

光陰矢の如し。

1年なんてあっという間に終わるんだよ。

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。