身近にいる人が鏡だよ〜帝王学の教科書『貞観政要』から学ぶ〜
「帝王学の教科書」とされる中国の古典『貞観政要』を読んでいる。
「諌めてくれる人を身近に置きなさい」という話が頻繁に登場する。
まー、人間は間違える生き物だよね。
だから、自分の行いを諌めてくれる人を身近にいてもらうんですね。
「あんた、それ、間違ってるよ!」って言ってくれる人は貴重なんです。
で、弊社のお話。
今ね、個を生かして組織の成果を最大にすることを目的に、人事支援アプリ『CrewDocks®︎』というのを開発中です。
アプリ開発は本当に大変です。
んで、僕のイメージしていたことがうまくプログラマーさんに伝わっていなくて、「なんか思い描いていたのと違うじゃん!」という部分があったんです。
プログラマーさんとしては、「言われた通りに作りました」だし、僕としては「そうじゃないよ!」だったわけです。
んで、そんな話を取締役会議でしました。
そしたら、ですね。
「うん、それは社長が間違ってるな」
「って言うか、プログラマーさんが提案してる形の方がいいんじゃね?」
…となりまして、誰も社長の意見に賛同しないんです。
満場一致で「反対」ww
僕は社長です、君主です。
はい、全員、斬首刑にしました。
ウソです!
そっかー!と思って、プログラマーさんに謝罪しました。
間に入ってくださったシステム会社さんにも謝罪しました。
「どうぞそのまま進めてください」と頭を下げたわけです。
偉いぞ!俺!ww
いや、ホントね、ありがたいことです。
僕には「諌めてくれる人」がいっぱいいます。
「くれちゃん、それは違うよ!」
「社長、それは違うよ!」
と言ってくれるんです。
人間は間違える生き物です。
いつもいつも完璧な判断ができるわけではありません。
だから、諌めてくれる人が必要なのです。
『貞観政要』の中に「諌めてくれる人がいない」と嘆く君主の話が出てくるんですね。
んで、偉い先生が言うんです。
「そりゃ、あんた。諌めたら怒りそうな人間に言うわけないじゃん!」って。
僕が諌めてもらえるのは、諌めた言葉を僕が素直に受け取る人間だと信じてもらえているからです。
そして、僕はその言葉をありがたく受け止めることができるからです。
だからね、身近にいる人をご覧なさいよ。
あなたのことを諌めてくれる人がいるならば、あなたのあり方はいい感じってことよね。
逆に何も言ってくれないとしたら、それはあなたの在り方がズレてるよ、って話なわけです。
諌めてくれる人がいないと、自分の周りにはイエスマンだけが集まってきます。
「さすがです!」「すごいです!」しか言われなくなったらヤバいんです。
みんなに諌められてばかりじゃ嫌だよね。
だからこそ、陰極まって陽なのよ。
みんなに褒められてばかりだと嬉しいよね。
だからこそ、陽極まって陰なのよ。
わかるかな?
『貞観政要』は徳川家なんかも学んでいて、だから江戸幕府は何百年も続いたと言われている。
逆に、豊臣家なんかは学ばなかったから、あっという間に滅んだとも言われている。
まー、でも書いてあることはシンプルよ。
リーダーは謙虚でいなさい。
諌めてくれる人を大切にしなさい。
そんな話が書いてあるんだな。