ライバルを設定すると、ビジネスの作り方が変わる ー競合他社はどこですか?ー


先日、空手の道場を運営されている方と話していたんだけど。

その方がね、「どうしたら拡大するかな」って考えてて。

僕もぼんやり考えてたんだよね。

 

 

そのとき浮かんだ「しつもん」がね、「競合他社はどこですか?」なんだけどね。

 

 

ウチの会社は「誕生日で何かを読み解く」ってことがメインコンテンツだったんだけど。

最初から「競合他社」として「誕生日で何かを読み解くコンテンツの会社」ってのは、設定していなくて。

そこはもう、スタートの段階から相手にしていなくて。

 

 

人材分析とか、組織サーベイとか、企業研修とか、そっち方面を「競合他社」として設定したのね。

んで、当然だけど「競合他社」を徹底的に研究したわけ。

ベンチマークした企業なんて上場企業だしね。

 

 

そうやって、「競合他社はどこですか?」を考えるのって重要なのね。

「競合他社」を変えると、違った展開が見えるのよ。

…ってな話をしたんだけど。

 

 

「空手道場」が「空手道場」を競合他社にしたら、「空手」の実績で勝負するしかなくなるじゃん?

でもさ、これが「学童保育」を競合他社にしたら、「立地」とか「営業時間」とかを変える必要があるのよね。

で、「ヨガスクール」を競合他社にしたら、ターゲットが「女性」になるし、日中だと「ママさん」で夕方からは「仕事帰りの女性」がターゲットになるよね。

「文化センター」を競合他社にして、会員さんに「書道」とか「生け花」とかも学んでもらうとか。

「学習塾」を競合他社にして、文武両道を目指す「学習指導もしてもらえる空手道場」とかね。

 

 

つまりさ、誰をターゲットに、どんな価値を届けるか、ってことが変わるのよね。

 

僕らも最初から「占い師」みたいなのはやめようぜ、ってのがあってね。

そこからコンテンツの見せ方とか表現とかを徹底的に見直した。

 

 

僕、昔さ、学年主任のとき、学期末の学年集会をやめたの。

他の学年はやってるけど、ウチはやらないって。

次々と先生たちがお説教みたいな話するの、つまんないじゃん?

 

 

あれの目的ってさ、結局長期休業の間生活習慣を乱さないようにして、みんなで元気に新学期を迎えようなって話じゃん?

だったらさ、目一杯楽しい時間にしてさ、「2学期も楽しいことするから全員元気に夏休み過ごせよ!」ってまとめてもいいじゃん?

 

 

ちょっと話がズレたかもしれないけどさ、正しいことをやるだけが脳じゃないんだよね。

ちょっとズラして考えると、いろいろ見えてくることがあるんだよね。

 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。