非暴力的存在の先生でありたい

非暴力 教師

教室でのパワーバランス

「大人」と「子ども」

「先生」と「児童生徒」

価値観が変わり、社会の見る目は変わりました。

 

「先生」という職業は、もう尊敬の対象とはならないかもしれません。

とは言え、教室の中でのパワーバランスはやはり「先生」の方が圧倒的に有利。

 

この圧倒的な関係性を利用して、力づくで物事を進めれば、それは「暴力」です。

 

暴力からは暴力しか生まれないことを知っておきながら、かつての僕もそうでした。

将来の不安を煽り、成績を武器に脅し、高圧的な態度で支配しようとする、いわば「独裁者」でした。

それが「正しい」と信じていました。

 

「カリスマ型学級経営」では、先生は「独裁者」になる必要があります。

児童生徒をコントロールしなければなりません。

 

コントロールするうえで、「恐怖」は大変便利な道具です。

 

「ファシリテーター型学級経営」が手放すもの

「ファシリテーター型学級経営」に「暴力」は必要ありません。

 

今一番大事にしていることは、「先生自身」が非暴力的な存在として教室にいることです。

脅さない。

圧力をかけない。

それでも、うまくいくものです。

 

もちろん、僕は未熟な人間です。

「普通の先生」です。

 

だから、まだまだの部分はたくさんあります。

感情にも流されやすいです。

腹も立ちます。

 

そんな自分の現在地を理解して、さらに「ハッピーな先生」を目指しています。

 

「ハッピーな先生のハッピーな教室」をお読みいただいているすべての先生方とともに、僕も成長していきたいと考えています。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 「力づくの指導」に頼らない先生になれるように、日々精進する。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。