子どもの視線を見れば、教室の空気が読める。

教室の空気

教室の空気感に敏感になる。

先日、子どもたちの授業参観に行ってきました。

僕は、教室をのぞいた瞬間に、その先生とその教室で暮らす子どもたちの関係を見抜けてしまえます。

 

廊下をスタスタ歩きながら、

「あっ、この教室は心配だな」

「おっ、ここはいい感じだな」

と思いながら、廊下を歩いておりました。

 

とにかく一瞬で、つかめるのです。

なんで、そんなことができるのか?

 

ここだけの話、

実は、オーラが見えるのです。

私は、スピリチュアルな…、ウソです。

 

大嘘です!!

 

だけど、すぐに見抜けるのは本当です。

では、どうやって見抜くのでしょうか。

 

気持ちよく話しているとこ悪いんだけど、ちょっとだけ子どもの顔を見てごらん。

それは、子どもの目線を見るだけです。

廊下の窓から、子どもたちの瞳をのぞき込む。

 

「こりゃダメだ」という授業者は、導入の段階から、視線を落とす子、窓から外を眺める子、廊下の僕と目が合う子、続出です。

先生のこと、見てないんです。

 

先生は、気持ちよ〜く話している。

もしくは、汗だくで必死に話している。

 

いずれも、子どもの視線に目をやる余裕はないんでしょうね。

または、あまり子どもの気持ちを察しようとしていない。

 

そういうことを繰り返す。

すると、子どもたちの心ってどんどん離れていきます。

それって悲しいことですよね。

 

一方、子どもの心をつかんでいる授業者は…

その一方で、子どもの心をギュ〜っとつかんでいる先生もいます。

 

そんな先生の授業は、一目でわかる。

廊下から、ちらっとのぞけばわかる。

 

子どもたちの瞳がキラキラ輝いている。

そのうえ全員、先生を目で追っている。

なんとも言えない一体感。

 

それで、じゃあ僕はいつも子どもの心をつかんでいるのか?

 

そうでもありません…。

今日は、ノッてないなってときもあります。

そんな空気感をいち早く察知します。

 

教室の空気感さえ感じられれば、やり方をいくらでもシフトチェンジできるわけです。

その空気感は、子どもたちの『視線の動き』でわかります。

 

結局、どこまで感じられるか。

気がつけるか、なんですね。

そういう意味での『Sense』は、欠かすことができません。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 子どもの『視線の動き』で、教室の空気感をつかむ。

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。