アウトプット型授業が子どもを前のめりにさせる

授業 ヒント

子どもたちがつまらない表情をしているのは、授業がつまらないからです。

子どもたちが「前のめり」になって授業に参加してくれなくて、悩んでいる方がいます。

つまらなそうな顔をしている。

仕方がないですよね。

だって、つまらないんだから。

 

その原因は、クラシックな授業展開「講義型授業」にありました。

記憶させ、テストし、評価する。

その「古いやり方」が、子どもたちの意欲を奪っていきます。

 

「記憶」と「記録」の授業ほどつまらないものはない

知識ばかり増やす学習は、「学び」ではなく「記憶」です。

板書を書き写すだけのノートは、「記録」です。

「記憶」と「記録」の「講義型授業」は、インプットばかりを増やしていきます

 

子どもたちの

「こんなこと覚えて何になるの?」

という率直な疑問に、先生方はどう返答されるでしょうか?

 

「受験」や「評価」という言葉で脅していませんか?

インプットばかりの講義型の授業を手放すことで、子どもたちが「前のめり」になる授業を作り、「学び」はもっと意味のあるものに変わります。

 

 

アウトプットを大切にした授業をつくる

そのためには、アウトプットの機会を意図的につくることです。

アウトプットをする機会をつくると、子どもたちはそのために必要な知識をインプットし始めます。

 

僕がよく使う方法があります。

それは、「みんなとシェア」です。

 

「後ろの子とシェアしよう」

「隣の子とシェアしよう」

「班でシェアしよう」

「男女でシェアしよう」

 

「気づき」をシェアするというアウトプットのためには、まずインプットが必要です。

アウトプットするためのインプットです。

 

だから、必ずアウトプットの機会を用意しておく。

そして、それを子どもたちにきちんと示しておくことが大切です。

 

僕も『ハッピーな先生のハッピーな教室』の記事をアウトプットすることで、自分の中の考えがまとまったり、新たな発見があったりします。

「知識」はインプットできますが、「知恵」はアウトプットからしか生まれません。

 

「講義型授業」を手放せば、「こんなこと覚えて何になるの?」と尋ねられることすらありません。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 アウトプットを重視した授業を展開する

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。