指示をしても子どもがうまく動いてくれない

よくわかる授業のヒント

授業がうまくいかない原因はメッセージにある

いろんな授業を見てきました。

そうすると、上手な授業と下手な授業の特徴がよくわかってきます。

下手な授業の特徴は、「発問」や「指示」、「説明」といったメッセージの伝え方が上手ではないんです。

 

だから、

 

思ったように、うまく子どもが動けません。

思ったように、子どもの思考が進みません。

思ったように、グループ活動が活性化しません。

 

原因は、先生が伝えるメッセージにありました。

 

メッセージを見直せば、授業は変わる

メッセージそのものが曖昧。

メッセージが長すぎる。

メッセージに詰め込みすぎる。

 

主体が先生にあるとそうなります。

先生が正しい!

できない子どもが間違っている!

そういう思考を手放したら、授業なんてどんどん面白くなるんです。

 

メッセージを自分が伝えたいように伝えてしまってはダメなんです。

ホントに大事なことは、子どもに伝わるように伝えることなのに。

 

僕はいつも、子どもたちに話すこと、指示、発問、すべて書き出します。

「メッセージ」を吟味しています。

もう7000回以上授業をしているのに、未だにすべて書き出します。

 

そして、子どもたちのアクションがスムーズでなかったときは、自分のメッセージを見直します

 

うまくいかないのは、子どもが悪いんじゃないんです。

メッセージが、適切ではないんです。

 

そして、去年うまく伝わったメッセージが、今年もうまく伝わるとは限らないんです。

他のクラスで伝わったメッセージが、このクラスでは伝わらないなんてこともあります。

 

だから、おもしろいんです。

だから、うまくなるんです。

これが、どれだけ授業の経験を積んでも、メッセージを未だに書き出す理由です。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 1メッセージをイヤってほど吟味するから、授業はうまくなる。

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。