授業の95%は「設計図づくり」で決まる

授業の設計図をつくる

授業の設計図はありますか?


授業参観をしているとき、僕が注目しているのは「先生の教卓の上」です。
残念ながら、授業があまり上手でないベテランの先生ほど、教卓の上に教科書しかない。

 

「授業内容は頭の中に入っている」

 

「自分はベテランだから」

 

なんて、わかっているつもりでいる。

気の毒なのは子どもたちです。

 

わかったつもりになっている人が最も怖い。
わかっていないことにも気づけていない人だから。

 

「何を書き」

「何を話すか」

 

これをじっくり練る必要があります。

 

そんなじっくり練った「授業の設計図」が素敵な授業には欠かせません。

この授業の設計図さえあれば、授業の95%は終わったと言えます。

 

 

 

『学習指導案』ほど難しいものでなくても構いません。


あれは、授業者を指導する先生にとってはありがたいですが、授業者を窮屈にしてしまっているように感じます。

 

「授業の設計図」でいいんです。


僕はリングタイプのスケッチブックを使っています。

開いて教卓に置いておくのに便利だからです。

 

そこに、こんな板書して、こんな指示を出して、こんな発問して…というのを全部書いています。

もちろん、授業の展開によっては、授業中に書き換えることもあります。

 

授業は生き物ですからね。

 

僕は、未だに毎時間板書案をつくり、指示や発問をノートにすべて書き出しています

もう7千回以上も国語の授業ばかりやっているのに、未だに全部書き出しています。

教室を思い浮かべ、シミュレーションを繰り返しながら、話す言葉の一字一句を吟味します。

 

それでも指示をしたあと、子どもたちから質問されることがあります。
ということは、伝え方が悪かったということ。

 

次のクラスでは、そこを修正していきます。

ブラッシュアップを重ねていきます。

 

「1メッセージ1アクション」

 

いかにシンプルに1メッセージで伝えきるかが大切です。

 

そうやって、準備が終われば、授業は終わったようなものです。
すべては準備で決まります。

 

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 

 「授業の設計図」を用意する

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。