互いが自然に振る舞っても心地いい人、悪い人
僕と彼女は相性が良い。
あの先生とこの生徒は相性が良くない。
そんなこと、あるよね。
人と人との組み合わせには相性というものがある。
いわゆる「相性占い」のような類いのものではなく、もうちょっとリアルな話。
今日は相性について話をしたい。
僕はJリーグが好きで、毎週末を楽しみにしている。
その日の調子の良さもあるのだけれど、選手と選手の噛み合わせみたいなものがあって、A選手はB選手が出ているときは活躍するのに、C選手と一緒だと活躍しないなんてことがある。
背の高いFWなら、ピンポイントでクロスボールをあげてくれるようなサイドの選手がいると良いだろうし、足の速いFWならディフェンスラインの裏側にボールを供給してくれる中盤の選手がいると良いだろう。
人と人との組み合わせには、やはり相性が存在する。
要するに、この組み合わせは最高に力を発揮するし、この組み合わせは力を半減させるよね、というものである。
男と女、上司と部下、先生と生徒、友達同士。
人は一人では生きられないから、ありとあらゆるところで「組み合わせ」が生まれ、そこには相性というものが存在して、相乗効果を発揮する場合もあるし、力を出しきれないこともある。
それで、「相性が良い」「相性が悪い」について、もう少し考えたい。
僕らは目の前の人に「良かれ」と思って、あれこれ心を砕く。
お世話しようとする。
喜んでもらおうとする。
すべての行動は「愛」から始まるわけだけど、それが余計なお世話になってしまうこともある。
お節介に感じたり、余計な一言に感じたり。
あなたの周りにもいないだろうか。
お節介だな、余計なお世話だな、という人。
こう感じるなら、やはり相性が悪い。
相手に悪意はないわけで、それを悪意に感じるならば、相性としてはよろしくないわけだ。
一方で、相手のことを思い、伝えた一言や取った行動が、相手にとってもうれしいことになるということもある。
こういう相性は「普通」である。
では、最良の相性とはどんなものか。
それは「相手のためを思う」ということすらなく、自然に振る舞っている行動が相手にとってうれしい行動になっている場合である。
そんな相手と、過去を回想しながらおしゃべりをしていると驚くことがある。
「あのとき、あの一言がすごく嬉しかったんだよ」
「へー、そうなんだ」
その一言を発した本人には何の意図もなく、つまりは相手を喜ばせようとしたお世辞的なものではなく、自然と発した言葉だったりする。
そういう自然に発した言葉、自然に生まれた行動が、相手の喜びに直結する。
そういう関係性は「相性」がとても良いことを指し示している。
自然に振る舞っていて、それが相手にとっても心地よい。
こういった場合は、相手の自然な振る舞いもまた自分にとって心地の良いものだ。
気遣いなく上手くいってしまうのだから、「最良の相性」と呼べる。
では、「相性の悪い相手」とは一緒にいない方が良いのだろうか、というとそれは違う。
相性が悪いときは、気を遣えばいい。
相手とコミュニケーションを取るときは、もっと意識して相手を思いやる必要がある。
ミスコミュニケーションが起きないような配慮。
これをかかしてはならない。
そういう配慮なく、自然に振る舞っていて心地いい関係性を、僕らは「相性が良い」と呼んでいる。
相性が悪いなら配慮すればいいのだ。
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