人材分析3タイプ⭐︎決断できる人、決断できない人

決断を迫られる場面

決断力のある人って、ちょっとカッコいい。

「決めて断つ」と書いて「決断」。

他の選択肢を断って、「これで行くぞ」と決めるのである。

 

 

なかなか決められない人も多い。

「優柔不断」と呼ばれたりする。

 

 

一体、どうしたら決断できる人間になるのだろうか。

 

 

DOC(DOC理論)では、その人のものの見方や感じ方の傾向、コミュニケーションのスタイルを3つのタイプにも分類している。

関係重視型のα(アルファ)タイプ

成長追求型のβ(ベータ)タイプ

自分探求型のΩ(オメガ)タイプ

 

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気になる方は人材分析アプリCrewDosks®︎をインストールして、自分のタイプを分析してみてほしい。

 

 

β(ベータ)タイプは他人にプレゼントをするのが苦手である。

これはある男性の話。

 

 

彼は悩んでいた。

彼女がピアスを失くしたというのでプレゼントすることにした。

「同じ形を買えばいい」と考えたのだけど、どうしても同じものが見つからない。

 

 

それならどんなデザインでもいいかと思って物色しているのだけど、どうも決め手がない。

決め手がないから選べないのである。

 

 

β(ベータ)タイプは相手が喜んでもらえる物を贈りたい。

その、相手が喜ぶ物は相手に聞かなきゃわからないじゃないか、と考える。

答えが知りたい。

どれが正解なのか、答えが知りたい。

 

 

だから、決断できない。

プレゼント選びは難航する。

 

 

一方、α(アルファ)タイプはそうやって悩んでくれることすら嬉しいし、Ω(オメガ)タイプはプレゼントをくれること自体がうれしい。

でも、β(ベータ)タイプはそういう気持ちはわからない。

いらない物はいらないし、欲しい物が欲しい。

そんな感覚があるから、「きっと相手もそうだろう」と勘違いする。

 

 

α(アルファ)タイプも決断できない。

ある日はα(アルファ)タイプの女性数人が食事に出かけた。

 

 

ショッピングモールのレストランで、イタリアン、洋食屋、和食屋、蕎麦屋、中華料理屋etc……、選び放題だったわけだけど、とにかく選べない。

 

 

「あなたが決めて」

「いいよ、あなたが決めて」

そんなやりとりを繰り返す。

 

 

他の人の気持ちを優先したいα(アルファ)タイプだから、彼ら彼女らが集まると決断できない集団になる。

みんなが譲り合ってしまうのである。

 

 

Ω(オメガ)タイプβ(ベータ)タイプに「決めていいよ」と言えば、「じゃあ、これ」とサクサクっと選んでくれる。

 

Ω(オメガ)タイプは食べたいものやここでしか食べられないお店を選ぶし、β(ベータ)タイプは万人受けする無難なものを選ぶ。

 

 

さてさて、青タイプβ(ベータ)タイプは即断即決が苦手なので、「この場で決めてくれたらお値引きします」みたいなときは恐ろしいほど迷う。

値引きは捨て難い。

でも、吟味して納得してから買いたい。

 

 

「一度ご検討ください。1週間後にお返事ください」だとうれしい。

が、しかし、商売のセオリーなのか、その場で即断即決させたい営業マン。

そういうスタンスはとても苦手なのである。

 

 

ただ、ひとたびビジネスの場面になれば、最も決断して前に進むタイプでもある。

主導権を握りたいがゆえに、営業を受ける場面など相手に主導権を握られる展開は不得手なのかもしれない。

 

 

その点、黄色チーム(黄α・黄β・黄Ω)は比較的決断が早い。

特に黄色タイプΩ(オメガ)タイプの辞書に「迷う」という言葉は存在しないのではないか、と思うほど決断が早い。

ワクワクしたら動くし、ワクワクしなきゃ動かない。

 

 

もちろん早合点して失敗することもあるが、その失敗すら秒速で忘れて未来に進む。

一瞬だけ反省して、反省したことを他人に気づかせることもなく、さっさと先へ行ってしまう。

なんだかとても羨ましい性格の持ち主である。

 

 

「決断」とは他の選択肢を断って、「これだ!」と決めること。

それぞれのやり方で決断するのがよろしい。

 

 

青タイプβ(ベータ)タイプの僕は散々悩んで、納得してから答えを導き出す。

それでいい。

人それぞれ、自分のやり方が尊重される社会がいい。

 

 

 

 

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くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。