「ことば」が変わると、「子ども」も変わる

教師の言葉がけ

子どもたちにかける「ことば」の質をあげる

何気なく交わした言葉に、子どもたちは傷つくことがあります。

いや、子どもだけではないですね。

大人だってそう。

 

発する側には悪意がなくても、受け取る側は傷ついてしまう。

そんなことがあったりします。

 

まして、感受性豊かな子どもたち。

「学校の先生」は、そんな子どもたちと日々接する場所にいます。

 

ついつい雑な言葉になってしまうけれど、やはり心を配りたいものです。

 

ヤル気を引き出す「がんばってるね」

たとえば、子どもたちのノートや日記に書く「ことば」。

「がんばろう!」って書いてしまいがちだけど…。

 

(いや…、もうがんばってるし…。)って思うかもしれない。

だからいつも書くのは、

「がんばってるね」

 

心から思うことがあります。

子どもたちは「がんばっている」

その子その子のペースで精一杯がんばっている。

今を生きている。

 

がんばってない子はいないのです。

だからね、「がんばってるね!」なんです。

 

ちゃんと心に届く助言にする

たとえば、やり方が間違っている、そんな子を見かけたとします。

 

「もっとこうしなよ!」

 

この「ことば」を素直に受け取るのって実はとっても難しい。

だって、本人は良かれと思ってやってるんだもん。

 

僕もそう!

良かれと思ってやって授業を見て、別の先生に

 

「もっとこうしなよ!」

 

なんて言われたら、ちょっとムッとする。

いや、かなり…。

 

だからね、ちゃんと子どもたちが受け取りやすいように「ことば」は使うといいの。

「いいね」

「すごいね」

「すばらしいね」

 

で、続いて

「こうしたら、さらに素晴らしいね」

「こうしたら、もっとよくなりそうだね」

 

認めてあげて、さらによくなるアドバイスを送る。

子どもたちはその方が、受け取りやすいと思います。

もちろん、これがベストなのかはわかりません。

 

でも、大切なことがあります。

 

それは自分の発する「ことば」を注意深く見つめるということ。

(今の「ことば」でよかったかな?)

そうやって使う「ことば」を見つめています。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 発する「ことば」の一つひとつをしっかり見つめていく

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。