それぞれの『学力の器』を満たす
それぞれの『学力の器』を満たす
これまで出会った千人近い子どもたちを見ると、学力にはそれぞれの器があることに気が付きました。
授業の中でたくさんの水を入れていくのだけど、フラスコのような口の小さい器の人は、どうしても時間が掛ります。
逆に口は広いけれど、お皿のように浅い人は どんどん先へ進んでいくのだけれど、次々こぼれてしまいます。
中には、湯船のように大きな器で、学習したことを全部ため込むことができる生徒もいましたし、当然その逆の生徒もいました。
さて、ここからが大切です。
それぞれの「学力の器」はサイズも形状も違います。
先生たちが望んでいるのは、そのそれぞれの器を満たす努力をしてくれることです。
大きな器の人も小さな器の人も、あなたのもっている器を満たすようにがんばってください。
いつも90点の人は100点を目指してがんばります。
いつも20点の人は30点を目指します。
比べる必要はありません。
あなたが競うとしたら、それは昨日までの「あなた」だけです。
いつも20点の人が、突然100点を取ることはありませんが、少しずつ器は大きくなっていくものです。
そこが実際の器と「学力の器」の違いなのです。
コツコツがんばって、あなたの「学力の器」を満たすように学習を進めていきましょう。