それぞれの『学力の器』を満たす


それぞれの『学力の器』を満たす

これまで出会った千人近い子どもたちを見ると、学力にはそれぞれの器があることに気が付きました。

授業の中でたくさんの水を入れていくのだけど、フラスコのような口の小さい器の人は、どうしても時間が掛ります。

逆に口は広いけれど、お皿のように浅い人は どんどん先へ進んでいくのだけれど、次々こぼれてしまいます。

中には、湯船のように大きな器で、学習したことを全部ため込むことができる生徒もいましたし、当然その逆の生徒もいました。

 

さて、ここからが大切です。

それぞれの「学力の器」はサイズも形状も違います。

先生たちが望んでいるのは、そのそれぞれの器を満たす努力をしてくれることです。

大きな器の人も小さな器の人も、あなたのもっている器を満たすようにがんばってください。

 

いつも90点の人は100点を目指してがんばります。

いつも20点の人は30点を目指します。

比べる必要はありません。

あなたが競うとしたら、それは昨日までの「あなた」だけです。

 

いつも20点の人が、突然100点を取ることはありませんが、少しずつ器は大きくなっていくものです。

そこが実際の器と「学力の器」の違いなのです。

コツコツがんばって、あなたの「学力の器」を満たすように学習を進めていきましょう。

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。