苦手な子が一人もいなくなる魔法のマインド

子どもへのまなざし

ネガティブな出来事をハッピーに変える魔法の言葉

先日、学年団の結束を揺るがす大事件が起こりました。

なんとA先生が通販で購入し、とても楽しみにしていた栄養ドリンクを、B先生が飲んでしまったのです!

わざと…。

 

A先生の怒りは収まりませんでした。

私が出勤するとすぐ…、

「ちょっと主任!聞いてください!」

それから、15分、いかにそのドリンクを楽しみにしていたか、手に入れるのがどれだけ大変だったかを聞か

されました。

私の朝はだいたいそんな感じです…。

 

そこで、私はA先生に「ネガティブな出来事をハッピーに変える魔法の言葉」を教えてあげました。

 

「はい!A先生。今の出来事、『そのおかげで』『ありがとう』をつけて、僕に伝えてくれる?」

 

「えっ…、B先生が飲んでくれたおかげで…、早く家に帰ってちゃんとした夕飯を食べなきゃな…と思いました。B先生、ありがとう」

「そうか~♪よかったね」

 

悪い出来事をみつけて、「そのおかげで」をつけて表現してみる。

すると、見えるものが変わってきます。

 

ものの見方を変えてみるだけで世界は変わる

「今日は電車が事故で遅れてしまった」

「…そのおかげで、たくさん本が読めた」

 

「漢字の間違いをみんなの前で指摘されて恥ずかしかった」

「…そのおかげで、その漢字を絶対間違えなくなった」

 

そうやって、物事を見つめると「あなた」の周りからネガティブな出来事が消えてなくなります。

 

ちなみに、コンビニを歩き回ってお目当てのドリンクを発見。

A先生、B先生、ついでにC先生にプレゼントしたら、みんなが喜んでくれて、教頭先生とD先生に「偉いなぁ」って褒めていただきました。

 

全部、B先生 のおかげです。

B先生、ありがとう。

 

「この子のおかげで」ってつぶやいてみる

学級の子どもたち、すべてがあなたにとって「いい子」ではないかもしれません。

「なに、この子!」って思う子どももいるかもしれません。

 

でもね、「この子のおかげで…」って、一度つぶやいてみてください。

人と人は引き寄せられるようにできています。

その子があなたのクラスにいるのは、あなたに必要だからです。

その子の存在が、あなたをさらなる高みに引き上げてくれるのです。

 

いろんな子どもたちと出会ってきました。

 

日本語が話せない外国籍の子。

肢体不自由の子。

ADHDや自閉症スペクトラムの診断を受けている子。

タバコ吸っちゃう子、万引きしちゃう子、暴走族に入っちゃう子。

本当にいろんな子どもたちと過ごさせていただきました。

その一人ひとりが、僕を育ててくれたのだと思っています。

 

出会わない方がよかった子なんて一人もいません。

すべての子どもたちのおかげで、今がある。

 

出会いに感謝の毎日です。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 「この子のおかげで…」とつぶやいてみる。

 

 
くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。