迷ったら自分基準に問いかけるからブレない

ブレない先生

自分基準に照らし合わせる方法

僕は今、「目の前の子どもたちがハッピーかどうか」を基準に物事を考えています。

この授業は、ハッピーにするかな?

この通信はハッピーにするかな?

 

そして、その基準に合わないとき、どうなるか。

心がざわめくんです。

「あれ、おかしいぞ?」

「それでいいのか?」

って、もう一人の僕が警報機を鳴らすんですね。

 

人間の根本的なベースとなる部分は、その人の内側から生まれるものです。

決して、周囲に言われて生まれるものではないんです。

 

だから、自分の大切にしていることに意識を向けてみる。

すると、心がわくわくするか、ざわざわするか。

そうやって、自分の心に尋ねてみるんです。

 

心がざわめいても指導しなきゃならないときは


子どもたちへの指導に迷ったときも、問いかけるのはいつも同じ。

「どっちが子どもたちをハッピーにする?」

 

だけど、そのセンサーがザワめいていても、指導しなきゃいけないときがあります。

たとえば、女の子の髪をしばるゴムの色。

中学校だと、黒や紺にしなさい、なんてルールがあったりします。

 

正直いって、どうでもいいなって思うんです。

 

でも、それはみんな(教職員)で決めた校則というルール。

「そんなの関係ないぜ!」って言うのは組織の人間として失格だと思うんです。

それを無視するなら、自分で学校を作るべき。

決めた以上は守るのが、社会人ってヤツです。

 

で、髪の毛のゴムの色も指導しなきゃいけない。

けれど、自分基準は「ざわざわ」してくる。

それ、大事なのか?って思っちゃう。

 

そんなとき、僕は子どもたちにこう伝えます。

「ごめんな、髪のゴム、その色ダメなんだ」

こんなふうに言い返されることもしばしば。

「なんで、ダメなの?」

もう、「ごめんな」って言うしかない。

「ごめんな、ホントごめんな…」

それでも、ちゃんと伝わるんです。

芯の部分で、目の前の子どものハッピーだけを願っているから。

ちゃんと伝わるんです。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 迷ったときは、心に問いかける

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。