第3の習慣 ◯◯◯をつくって、子どもに手放す

学級経営

お金より大切なのは◯◯です。

時は金なり、という言葉があります。

とはいえ、時間をお金ほど大事にしている人はとても少ないように感じます。

 

ちょっと時間が余ったからと、ぼんやり過ごしてしまう人の実に多いこと。

お金の無駄遣いは気になるけれど、時間の無駄遣いは平気。

そんな人は多いかもしれません。

 

さて、時間はだれにでも平等です。

お金持ちの家庭に生まれても、そうでなくとも、時間だけは平等です。

才能に満ち溢れている天才にも、そうでない人にも、時間だけは平等です。

 

時の権力者が、不老不死を手に入れようとする物語はごまんとあります。

時間は有限だからこそ、価値があるとも言えます。

 

「子どもに愛され、保護者に応援される先生」になるための第3の習慣は、この時間の使い方に関わる習慣です。

 

「先生のお仕事」の事業仕分けをする

さて、僕らの仕事は、探せば無限に見つかるような仕事です。

「あれもやりたい!」

「これもやりたい!」

 

そう思えば、いくらでも働くことができます。

 

ところが、時間は有限ですし、体は一つしかありません。

残念ながら、それだけはどうしようもありません。

ですから、僕らに大切なことは、「いかにして時間を生み出すか」ということなのです。

 

そのために何をするか。

それは、仕組みをつくることです。

 

僕らの仕事は無限にあります。

ですが、時間は有限です。

 

だから、先生でなくてもできることは、どんどん手放していくことです。

どんなことでもいいのです。

 

掲示物作り、子どもたちだけでできるなら任せてしまえばいい。

提出物の確認、子どもたちだけでできる方法はないでしょうか。

整列や点呼などは、先生ががんばって声を張り上げなくても、子どもたちだけでできるはずです。

 

先生の仕事は、仕組みをつくることなのです。

そして、子どもたちに手放すことなのです。

 

いつまで経っても、先生が声を張り上げ、汗をかいているようではいけないのです。

それをやってていいのは、1学期だけ。

もう2学期も後半になれば、「先生は座っててください。あとは僕らでやりますから」

そう言わせるのが理想です。

 

「先生」は「先生」にしかできないことを志事にする。

「仕組みづくり」と「心のケア」、ここにエネルギーを注ぎたい。

そのためには、「仕組み」をつくることを習慣にしていくことです。

 

「あっ!これは子どもたちに任せてみよう」

「あっ!こうやってやったら、子どもたちだけでもやれるかな?」

 

そういう思考を習慣にしていくことです。

僕は、毎日ブログを書き、メルマガを書いています。

それを習慣にしていると、あらゆることがブログのネタに見えてきます。

 

同じなんです。

第3の習慣が身につくと、自然と「仕組み」にできることが見つかり出します。

そして、それらは必ず財産になります。

 

3学期ともなると「先生は暇なので、なにかやらせてくれませんか?」とお願いしても、「大丈夫です。座って本でも読んでいてください」と言われ、何もすることがなくなります。

そうなったらもう、そこは「ハッピーな教室」です。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 先生でなくてもできることは、どんどん仕組み化して手放す。

 

ハッピーな先生になるための7つの習慣

第1の習慣 ブレない自分基準をもつ

第2の習慣 感情と向き合う

第3の習慣 仕組みをつくって、子どもに手放す

第4の習慣 教室に◯◯◯◯◯を循環させる

第5の習慣 ◯◯◯もらえることを常に考える

第6の習慣 出会う人すべてを◯◯する

第7の習慣 圧倒的に◯◯

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。