徹底的にパクりなさい

教師 アンテナ

教育的にどケチでいたい♫

「研修会でファシリテーションをやったらおもしろかったの。で、それを教室で使ってみたらうまくいったんです」

そんな話をしましたら、質問をされました。

「そうやって新しいものを取り入れのって不安じゃないですか?」

 

新しいものを取り入れる不安…、ワクワクしか感じたことがありませんでした…。

 

まず、僕はケチです。

「ど」がつくほどのケチです。

時間とお金を投資したものは絶対、元を取らねばなりません!

したがって、山ほど本を読み、セミナーや講演会に行き、と時間とお金を投資したものは確実に教室に生かそうと思っています。

そのくせ、教育に関するセミナーには一切参加していませんがね。

投資とか自己啓発とか心理学とか、そんな書籍やセミナーから教室に生かせるものを見つけるんですね。

元を取るって、実は簡単じゃないんですね。

 

教室に還元できるものを探すアンテナを立てる

そもそも、

「教室に還元できるものはないか」

「子どもたちに届けられるものはないか」

そんなアンテナをいつも立てて生活をしています。

 

テレビを見ていても「あっ!これ、朝の会で話そう!」とか、新聞を読んでいても「これコピーして配ろう」とか、常にアンテナが立っている状態です。子どもとおもちゃ屋さんに行っていても、「これ、あの子たちは知ってるかな?」とか思ってしまうわけです。

 

なぜなら、先生の勤務時間は8時ー17時でございますが、教育者として生きている「ハッピーな先生たち」は、皆さん24時間365日教育者なんですね。

 

で、そうやってアンテナを常に立てていると、だんだん感度は上がってきます。

これは、学級活動で使える!

これは、道徳の教材になる!

なんてことが、ぴ〜ん‼︎とくるようになるんです。

 

それで、初めて模造紙とプロッキーを使って『見える化』をしたとき、「これ、使えるじゃん!」と思いました。

ビビッときました。

それ以来、ずっと教室で使い続けております。

初期のころと比べると、ずいぶんブラッシュアップされてきました。

一年もすると、子どもたちも上手に『見える化』するようになります。

 

いいものはどんどんパクれ!

それから、公立学校の先生でありながら、2校続けて小中一貫校に勤めさせていただいております。

これはラッキーなことです。

 

それで、僕は小学校の先生の教室をこっそりのぞいては、掲示物のアイデアをパクっております。

備品とかも、中学校にはないものがあります。(備品をパクってはいけません)

他の先生の教室には、財宝が隠されているのですね。(でも、備品はパクっていません)

 

もうすっかり中堅と呼ばれる年齢になっても、他の先生の研究授業からパクってパクってパクリまくっているわけです。

新卒さんの研究授業を見ても、「むむむ…!これは使える!」とパクるわけです。

 

アンテナを立てるって、すごく重要!

せっかく研究授業をやっているのに、ぼんやり見てたら時間の無駄でしょ?

 

アンテナの立て方が重要なのだ

でもね、なんでもかんでも寄せ集めればいいってものじゃないんですね。

教育書を読み漁って、いろんなものを寄せ集めた『幕の内弁当』みたいな学級があります。天ぷらも焼肉も焼きそばも唐揚げも刺身も入ってる。ちょっと子どもたちが胃もたれしてしまう、そんな学級経営。

 

でもね、全部取り入れたら最高かっていうと、そうでもないんですよね。『唐揚げ弁当』や『焼肉弁当』が人気なのはそういう理由です。『牛丼』に天ぷらとまぐろが乗っけてあってさ、天丼と鉄火丼のテイストも盛り込んであったらガッカリでしょ?

アンテナの立て方はコチラ♫

だからね、どこにアンテナを立てるのか、ってのが重要なんですね。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 常にアンテナを立てて、パクってパクってパクリまくる

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。