保護者のニーズを創造する学級通信の書き方

学級通信 保護者

学級通信はだれに向けて書くのか

学級通信をだれに向けて書いていますか?

僕は100%、保護者に向けて書いています。保護者へのニュースレターであり、ラブレターでもあります。

 

もちろん、子どもたちに向けたような文章を書くこともあります。ですが、それは子どもたちに向けているわけではありません。

 

「僕は学校でこんなメッセージを子どもたちに発信していますよ」

 

それを知っていただくために、あえて子どもに向けて書いているように書いている!ちょっとややこしいですが、こんな気持ちで書いています。

 

だってね、子どもたちには毎日顔を合わせているんです。想いを伝えるなんて、毎日LIVEでできるんです。

朝や帰りの短学活、休み時間、昼食の時間。いくらでも想いは伝えられます。

 

けれど、保護者の皆様にお会いできることは、年間にどれだけあるでしょうか。

保護者会や懇談会、授業参観、運動会や文化祭。けれど、ゆっくり時間を割いてお話できる時間はほとんどありません。

 

保護者に応援していただくこと、これは学級経営で欠かせないことです。ところが、圧倒的に想いをお届けする機会は少ないんですね。

だからこそ、想いを届けるツールが必要です。それが学級通信です。

 

報告書で終わってはいませんか?

情報発信を行ううえで大切なことは、「何のために」を伝えることです。「どのように」という報告で終わっていないでしょうか。

 

「こんなことをやりました」

「こんなことを言いました」

 

これはただの報告です。

 

「何のために」をお届けすることは、ニーズを生み出すことにつながります。僕らは保護者の既存のニーズを満たそうとしがちです。ところが、既存のニーズを満たすことだけを考えると、いわゆる学習指導に集中してしまいます。

 

今、世の中は多様な価値観が許容され、様々な生き方が認められています。ところが、未だに学校では「よい高校に行き、よい大学に行き、よい会社に就職すると、人生はハッピー」という一時代前のロールモデルがはびこっています。塾のニーズは依然高いですし、学習成績に対する関心も非常に高いのが現状です。

 

時計の針が止まったままなんです。

 

大切なことがあります。

それは、学校は学習塾ではないということです。

「生き方を学ぶ場所」

僕はそう考えています。

 

だからこそ、学校でも職業体験や上級学校調べ、さまざまな生き方をしている方を招いての講演会などキャリア教育を進めています。これは子どもたちの人生において価値のあることです。

 

文化祭や体育大会(運動会)があるのもそう。生徒会や児童会の活動があるのもそう。すべては「生き方を学ぶ場所」だから。

 

ニーズは満たすものではなく、ニーズはつくっていくもの

新しい時代の新しい生き方というニーズを生み出すためには、「何のために」をきちんと発信していかなければならないのです。そこに僕らの想いを込めて情報発信していくんです。

 

何のためにキャリア教育を行うのか。

これから時代はどう変わっていくのか。

今、子どもたちに必要な「生きる力」とは何か。

 

それらを明らかにしながら、学校が取り組んでいる活動が「何のために」行われているのかを明確を発信していく必要があると思います。

 

おっと、今日はなんだか難しい感じで書いてしまいました。もう少しポップに書きますね。

 

学校でこんなことをやってますよ、って報告に、これをプラスしてみてください。

「これは、こういう力を子どもたちにつけたいからやってるんですよ!」

そういう情報発信の積み重ねが、新しいニーズを創造することにつながると考えています。保護者に喜んでもらうためにも、学校が提供するものの価値を高めていくことが必要であると思うんですね。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 学級通信で「何のために」を書いて、想いをお届けする。

 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。