保護者に応援されると、ハッピーは加速する
応援と感謝が僕らの原動力
卒業式や学年の終わりに、ご挨拶に見える保護者の方がいらっしゃいます。
「先生、ありがとうございました」
保護者のこの言葉ほどうれしいことはありません。
「先生が学級担任で本当に娘は幸せでした」
そんなことを言われたら、もう空に舞い上がってしまいそうになります。
(あぁ〜、今年もいい志事をしたなぁ〜)
そんな気持ちになるんですね。
卒業式や学年の終わりに子どもたちから手紙をもらうことがあります。うれしくないわけではありません。でもね、まぁそれは予定調和と申しましょうか、1年ないし3年間面倒を見ていれば、感謝の一つもするわけです。
うれしくないわけじゃないですよ。でも、そんなことを10数年やっていれば、ん〜っと、なんというか、すごく感動!ってことはないわけです。
ちなみに、学級の終わりや卒業式で泣いたことは、たった一度しかありません。
えっ⁉︎冷たいですか?もちろん、毎年気持ちを込めて学級経営をしています。でも、ひたむきに目の前の子どもたちの幸せのために志事をしていって、その結果、子どもたちが感謝してくれる。そこにサプライズ感はないわけですね。
子どもからの感謝よりも保護者からの感謝の方が僕は心に刺さります。
それはなぜでしょうか。
自分の志事が、保護者まで届いていたことがうれしいんだと思います。毎日顔を合わす子どもたちだけでなく、その向こう側にいる保護者にまで届いている。それがうれしいんですね。
保護者に感謝される。これほどうれしいことはありません。
保護者に応援される。これほどうれしいことはありません。
この職業を選んでよかったと思う瞬間
以前、あるお父さんからいただいたお手紙があります。僕が海外日本人学校を去るときにいただいたものなのですが、僕にとって一番の宝物です。
お父さんの娘への想いと深い感謝が綴られていました。
その手紙を読み返すたびに思うのです。これは、僕の志事の証だと。
3年間の海外生活のすべてがそこに詰まっていると言ってもいい。
僕は、その手紙を読みながら、職員室でボロボロと涙を流してしまいました。隣で副担任の若い先生がオロオロとしていました。
ボロボロとオロオロ…。
保護者からの感謝。
保護者からの応援。
卒業式ですら泣いたことのない僕でしたが、そのとき涙が止まりませんでした。
「この志事を選んでよかった」
心からそう思いました。
なぜ保護者に応援されると、ハッピーは加速するのか
子どもたちが一年間で学校に通うのは210日ぐらいでしょうか。部活動のあるなしによっても変わるかもしれませんが。
また、学校に来ているのは8時間くらいです。
ということは
(8時間/24時間)×(210日/365日)=だいたい20%
学校にいる時間は、わずか1年間のうちの2割なんです。たったのそれだけなんです。
子どもたちの暮らしの中の、そのくらいのものなのです。だからこそ、保護者に応援されることは絶対に必要なんです。
「ホント、あなたの先生はいい先生よね」と言われる先生。
「ホント、あなたの先生はダメよね」と言われる先生。
どちらの先生になれれば幸せでしょうか?
保護者に応援される先生になる。これは絶対に大切なことなのです。
ハッピーな先生になるためのステップ
保護者に応援される先生になって、子どもたちのハッピーを加速させる