自己投資の時間をつくろう

ダラダラ過ごす日々にさようなら
「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」
これは、英国の歴史学者・政治学者シリル・ノースコート・パーキンソン氏が提唱した『パーキンソンの法則』です。
簡単に言えば、人間はその仕事に設定された期限、制限時間をすべて使い切ってしまうという法則です。
3日後が期限の仕事は、3日後に終わります。
同じ仕事を2日間の設定にすれば2日で終わります。
「あ〜、これってあるなぁ」って思います。
あるとき、こんなことがありました。
「来週の月曜日までにやっておきなさいよ」
そうやって生徒に指示を出す。
すると、ほとんどの子どもたちは月曜日に提出します。
同じ課題を別のクラスでは「金曜日に出しなさい」と言ってみる。
すると、金曜日に出せちゃうんですね。
で、やってきたものの質は同じようなものなんです。
これは法則ですから、そうなってしまうんですね。
おもしろいものです。
長時間働くことが素晴らしいなんておかしいぞ!
今、僕は定時で帰ることを目標にしています。
もちろん事件など生徒指導があったり保護者と会う約束があたりすればさすがに帰りませんが。
なにもなければ、定時で帰ることを目標に仕事を進めています。
すると、どうでしょうか。
仕事はサクサク終わっていきます。
ところが、「今日はPTAの会がある」とか「他校で研究会がある」とかで、最初から「今日は遅くなるなぁ」という日は明らかに仕事が遅くなります。
作業時間は長くなりますが時間をかけても時間をかけなくても、同じような仕事しかできませんでした。
たくさん時間をかけたからといって、驚くほど素晴らしい仕事ができるかというとそういうものでもありませんでした。
仕事の質は変わりがありませんでした。
昔、遅い時間まで職員室で仕事をしていることは美徳と感じていました。
早く帰る先生を見て、「あの先生は、ダメだね」なんて思っていました。
しかし、そのような働き方をしていると、学校と自宅を往復するだけの生活になってしまいます。
時間はだれにでも平等です。
1日は24時間ですし、1年は365日です。
その時間をすべて仕事に捧げれば、自分自身のための時間がなくなってしまいます。
人生を楽しんでいない先生に、ハッピーな子どもは育てられません。
勉強したり本を読んだり、という自分を磨く時間。
マッサージやスポーツいった自分の身体を労わる時間。
家族で過ごしたり恋をしたりという、心を癒す時間。
僕らには、そんな時間が必要です。
あなたは人生を楽しんでいますか?
人生を楽しんでいない先生が、子どもたちに人生の楽しみ方を伝えることなどできません。
ですから、自己投資のための時間をちゃんとつくることが大切です。
そのために必要なことは、制限時間を設けることです。
24時間の中で、ここまでは仕事をするけれど、ここからは自分の時間。
そういうことを意識していく必要があります。
そんなことはできない!
と、できない理由を見つけることは簡単です。
でもね、今日は歓送迎会だ!って日、あるじゃないですか?
4月のむちゃくちゃ忙しい日ではありますが、なんとかなりますよね。
なんとかなるもんですよ。
できない理由を探すより、できる方法を考えよう!
ハッピーな先生になるためのステップ
仕事の時間と自分の時間、どっちも同じくらい大切にする
