慣習にとらわれない自由な発想

卒業式 BGM

卒業式のBGMから

ある年のこと、卒業式でのBGMが話題になりました。

答辞や送辞、卒業証書授与の最中に流れるBGM。

BGMは、意外と式の雰囲気を左右します。

 

その学校では、送辞や答辞の際、壮大でドラマチックな曲を用いていました。

が、どうにも自己主張の強い曲でした。

音量も大きくなったり小さくなったりします。

 

ある年の卒業式の反省の中に、そのようなことが書かれていました。

そこで翌年、放送を担当されている先生は、工夫されました。

音楽が流れている最中、放送室の中でつきっきりでボリュームを動かし続け、音量を大きくしたり小さくしたりし続けたのでした。

 

これまでのやり方、それって最高?

学校は去年と同じであることを好む習慣があります。

これまでのやり方を踏襲する。

そんな無言の圧力があったりするわけです。

 

たとえば、BGM。

ボリュームを上げたり下げたりしなくたって、簡単に解決する方法があります。

おわかりですよね?

曲を変えればいいんです。

 

曲を探すのが大変?

そんなの簡単です。

知り合いの先生に電話して、「どんな曲、使ってるの?」って尋ねるだけです。

 

うまくいかないとき、「努力する」という解決方法は、さも美しく感じます。

ボリュームの上げ下げをがんばる!

曲探しをがんばる!

がんばることは美しい!

 

でもね、その考え方は古いと思うんだ♡

 

うまくいかないときは、うまくいく方法を考えた方がいい。

その方が早いし、おもしろいんだよ。

 

うまくいかないという事実は、うまくいかない方法をあなたに教えてくれます。

それは一つのメッセージなの。

「やり方を変えなさい」

そんなメッセージ。

 

だからね、そんなときは努力するよりも思い切ってやり方を変えてみるのがいい。

そんなクリエイティブな考え方ができると、学校の先生というお志事はおもしろくなります。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 「うまくいかないこと」は、あなたに「うまくいかない方法」を教えてくれている。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。