思ったようには育たぬが、振る舞ったように子は育つ

子ども 親の姿

だれが撒いた種でしょうか?

以前、
こんな先生に出会ったことがあります。

彼は生徒の様子が
落ち着いた学校に赴任したんだそうです。

そのうえ、
学級も複数担任で、
あまり出番がない。

 

そもそも

 

生徒指導上の問題が起きないので、
叱るようなこともない。

 

それで、
こんな話をされたんです。

 

「叱ることがないから、
 ストレスが溜まります。

 これまでは
 イライラとした気持ちを

 大声で怒鳴って
 発散していたのに」

 

なるほどな。

立派な教育者だこと。

さっさと転職してくれればいい。

それが子どものためなのにな。

 

そういう先生が育てた学年に
授業に行くとね、感じることがあるんです。

弱い子に対して
攻撃的な子どもたちに育っているんだな。

だれが撒いた種なのでしょう。

 

子どもたちは、よ〜く見ています。

周囲の子どもたちと
上手に接することができない子、

行動が遅い子、

勉強やスポーツが苦手な子。

そういう子に対して、
とっても厳しい子どもたちが増える。

 

先生が
そうやって振る舞ってきた
のだから仕方がない。

この子たちに罪はないのです。

 

できない子を責める!

できない子を非難する!

そうやって、
先生が振る舞ってきた結果なのだよ。

 

 

できない子がいたらね、
それを助けてあげるのが
クラスメイトでしょ?

互いの凸凹を認め合えるクラスなんて、
本来だれでもつくれるの。

センスなんかいらないよ。

丁寧に育てれば、
そんなクラスは簡単にできる。

 

子どもたちって、
大人の姿をよ〜く見てるの

だからね、
子どもを見れば、
周囲を取り巻く大人の姿
よ〜く見えるんだ。

 

まず大人が襟を正そう♪

先生が振る舞ったように、
子どもたちは振る舞いますよ。

お父さんお母さんが振る舞ったように、
子どもたちは振る舞いますよ。

 

大人の思った通りには育たないけれど、

大人の振る舞った通りに育つんだから、

子どもっておもしろいよね。

 

まず、大人が襟を正したい。

そうは思いませんか?

 

 

ハッピーな子どもを育てる大人になるためのしつもん

  子どもの前で、どんなことを意識して振る舞いますか?

 

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くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。