意図を手放して話を聴いてみよう

傾聴と対話 思春期

子どもが心を開いて話をしてくれないとき

大人はどちらかと言えば「詰問」を好みます。

 

「我が子に何を聞いても答えてくれません」

なんておっしゃるお母さんは案外多い。

 

思春期の子をもつお母さんならなおさら。

 

「学校のこと聞いても
 何にも教えてくれないんですよ」

 

そんなふうに嘆かれるお母さんは案外多い。

 

なぜ話さないのでしょうか。

それは話したくないからです。

ただそれだけ。

 

本当は聞いてもらいたい。

ですが、
元来人間には
「自分のことを知ってもらいたい」
という欲求があります。

「話を聞いてもらいたい」

「自分に注目してもらいたい」

そんな欲求です。

 

それなのに、この子は話したくないんです。

それはね、話したことをジャッジされるから。

 

そもそも、
大人はジャッジが大好きです。

「良い」とか「悪い」とかを評価しがちです。

 

意図を手放して話を聴く習慣

大人が子どもと話をするとき、
意図をもって「問い」をつくり、
答えを誘導しがちです。

指導するような場面では、
その傾向は顕著です。

ときには、
教育相談のような場面でも
そんな話し方をしてしまいます。

「勘違いしたカウンセリングマインド」

と呼んでもいいかもしれません。

 

僕もそんな教師の一人でした。

僕もそんな親の一人でした。

ついついジャッジしたくなるんですよね。

 

でもね…

 

話したことを
ただ「受け止める」だけでいいんです。

「そうだね、
 そうなんだね」

って受け止めてもらいたいんです、子どもは。

 

「その考えはどうなの?」

とか

「もっとこうしたらいいんじゃない?」

とか

言われたくないのです。

 

ただ聴くだけ。

ジャッジしないで、
ただ聴くの。

それだけで、
子どもの言葉は変わります。

 

ハッピーな子どもを育てる大人になるためのしつもん

  子どもの話を聴くときに心がけることは何ですか?

 

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くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。