授業がうまくなるために♪《後編》

アクティブ・ラーニング

HOW TOばかりではうまくいかないのだよ

HOW TOばかりを求めてしまう気持ち、よくわかります。

それが悪いわけじゃございません。

ただね、HOW TOを求めるときに、心掛けねばならないことがあると思うんですね。

 

小手先の技術でね、教室を見栄え良くするために学んじゃうとうまくいかない。

そういうのって、ちゃんと子どもは見透かします。

わかっちゃうんだな、子どもって。

 

だからね、大人こそ、もっと素直に学びたい。

「いろんなものを吸収したい!」って気持ちが大事。

ピュアな心で学ぶなら、それは大きな力になりますね。

 

そうやって、僕らは学び続けねばなりません。

子どもたちはね、100人いたら100通りの学びがあり、100通りの成長の仕方がある存在です。

教育に万能なものなどないわけです。

この方法は優れているとか、あのやり方はよくない、とかそんなことはなくてね、どれをとっても万能なものはないの。

だから、いろんなものをカジって、ハイブリッドな感じがいいのだよ。

 

で、最近話題のアクティブ・ラーニング。

なんか、コンテンツがあふれ過ぎてて、だんだんよくわからなくなってきた。

でも、まあ、子どもたちが主体的に学ぶ授業は、100人の子どもたちが、自分の成長の道筋に合わせて自分の学びを選べるって点が良いのだと思います。

 

だけどね、ときおり聞かれることがあります。

「先生のあのやり方はアクティブ・ラーニングですよね?」

ん〜…、知らんよ、そんなこと。

そんなこと、ど〜でもよくない?って思っちゃう。

 

目の前の子どもたちが楽しそうに学んでいる。

で、あれば僕はその方法が何と呼ばれていようが、どうでもいいのだよ。

そういうことにこだわりすぎる。

 

あれは◯◯メソッドだとか、これはだれだれのやり方だとか。

ど〜でもいいのだよ、そんなこと。

 

いつも考えていること。

それはね、いかに学ばせるかってこと。

どんな仕掛けを教室に用意して学ばせるか。

そういうことを脳みそに汗をかいて考える。

それがおもしろいのだよ。

 

どうしてそんなに教えたがるの?

学校の先生って教えたがりだから、すぐに教えちゃう。

だけどね、僕は教えないことを目指してる。

うん、そういう意味じゃ超不親切だなぁ。

 

研究授業とかで参観してる先生が、子どもの活動に手を出してるのを見ると、もうね…、なんかね…、ホントにガッカリする。

 

だってね、今、子どもたちは学んでるわけです。

困難にぶち当たったら、悩むでしょ?

友だちに「これって、どうなの?」って聞くでしょ。

で、額を突き合わせて考えるわけ。

その瞬間に学びはスタートするんです。

 

僕はそれを
「おっ!学び出したぞ!」
ってニヤニヤしながら見ている。

それだけでいいんです。

 

それなのに、大人が突然やってきて講義を始めてしまう。

「それはね、こうだよ」

そうやって、わかった気にさせる。

教えて満足かもしれない。

仕事をした気になるかもしれない。

 

でもね、それで本当に子どもたち、成長するのかなって思うんです。

 

助けを求められたら、何につまづいているかを知る。

そして、ヒントを与える。

「はい、がんばってね♡」

んで、エールを送る。

 

ただ、それだけ。

 

 

マインドを磨こう!

だからね、マインドが大事なの。

 

今の先生ってね、いろんな研修を積んでるの。

コンテンツはいくらでも手に入る。

研修や勉強会もたくさんある。

本当にたくさん学んでます。

 

でもな、頭でっかちになっちゃうと、教室がつまんなくなるなぁって思う。

たくさんのコンテンツを自分の引き出しにしまっておく。

で、それをどう扱うかってのは、マインドが大切なんだ。

 

やり方に正解なんかないんだから、いっぱい学んでみるといいな。

で、自分自身を磨くといい。

そういう意味で、スキルもマインドも大事。

両輪なの。

 

でね、

結局学んで学んで学びまくると、最後は自分の在り方に行き着いてしまう。

本当なんです。

 

 

ハッピーな子どもを育てる大人になるためのしつもん

だからこの夏、どんなことを学びますか?

 

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くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。