学びのプロセスから逆算する
教科書「を」教えない!
教材を前にしたとき、この教材を使ってどう教えようか、ということを考えてしまいます。
教科用指導書なんかを片手に「何を教えようか」「どう教えようか」と考えます。
中には教材「で」教えるのに、ひたすら教材「を」教えてしまう先生もいます。
「先生の教えてることは、全部教科書に書いてあります」
そんなことを言われたら、要注意です。
「どう教えるか」
それを考えることが、時代に合わなくなってきていると感じます。
学びのプロセスを描く
教材を前にしたときに考えること。
それは、子どもたちがどんな活動を通してどんなことを学び、どんな力をつけるのか。
学びのプロセスにフォーカスするのです。
「どんな活動を通して」
これ、大切なポイントだと思います。
チョークまみれになりながら一生懸命説明する講義型授業は、もう終わりにしませんか。
「どう教えるか」は先生の目線で教室を眺めています。
「どんなプロセスがあれば、子どもたちはゴールに近づけるだろう?」
そういう子どもたちの目線からスタートするんですね。
で、そのプロセスが決まったら、プロセス通りに子どもたちが動き出すように準備をすればいい。
だから、子どもたちの学びが動き出したら、僕に出番はないわけです。
はい、僕は何も教えません。
子どもたちが学ぶのです。
これが「教えない技術」。
「教えない」から満足度が高い
そういえば、僕の「魔法の質問」の講座も、何も教えません。
子育て講座なのに、講師は何も教えない。
それなのに、驚きの満足度。
いや、むしろ「教えない」から満足度が高いのかもしれません。
そうそう、タイムキーパーだけはしないといけません。
「終わるよ」って言わないと、いつまでも勉強をやめてくれませんから。
困るでしょ?
「もう終わるよ」
「いや、もうちょっとやらせてください!」
こんなやりとり、してみませんか?
教えない技術
どのようなプロセスで学ぶのかを描いておく。