その学び、アクティブ?パッシブ?

アクティブラーニング

「アクティブラーニングってなんですか?」

ファシリテーショングラフィックの勉強会に参加してきました。

僕に与えられた課題。

 

それは、

「なぜ、アクティブラーニングなのか?」

 

ところが、同じグループの方が異口同音に言うのです。

「アクティブラーニングって何ですか?」

 

僕のグループは、特別支援学級の先生、医療事務の方、そして中学生。

さぁ、困った…。

 

「なぜ、アクティブラーニングなのか?」の前に、

「アクティブラーニングってなんのか?」をやらなきゃ!

 

しかも、僕のグループには中学生もいました。

中学生にも、学校関係者以外にも、アクティブラーニングを伝える。

 

おもしろい!

実に、おもしろい課題をいただきました。

 

「つまらない授業」ってどんなの?

まずは、「つまらない授業」を考えてもらいました。

 

「座学!」

「修行!」(苦行)

「ただの説明!」

「お金を出しても退室したくなる」

「長時間座っているだけ」

「教科書に書いてあることを、さも偉そうに説明する」

 

さぁ、どんどん深めていきますよ。

それってどんな授業なの?

 

「ただボールを投げつけられるような授業」

「キャッチボールはないよね」

「先生が主役!」

「一方的に与えられるような?」

「ときおり、望んでないボールも飛んでくるし」

「先生の自己満足だよね」

 

うんうん!

それがパッシブな講義型授業ですね。

 

アクティブって、どういうこと?

じゃあ、みなさん。

その「つまらない授業」の対極にある「楽しい授業」って、どんな授業ですか?

 

「活動できる」

「体育とか」

「体育もだけど、作業とか…」

「考える授業?」

「うん、話し合ったり」

「大人になってからの学びはおもしろいよね」

「自分なりの目的意識があるからかな?」

「でも、この前受けたセミナーはつまんなかったな」

「なんか、講師が一番楽しそうだった」

 

今、「活動できる」というキーワードが出てましたよね。

だけど、考えてみてください。

 

さっきの「つまらない授業」だって、

聞く!

見る!

書き写す!

 

立派な活動じゃないですか?

 

すると、中学生がナイスな気づき!!

「あっ、でもそれって、すごく受け身な活動じゃないですか?

 

おおっ!受け身な感じ!!

パッシブ!パッシブ!

 

じゃあ「楽しい授業」は?

 

「動きたい!考えたい!学びたい!がある」

「自分から!な感じかな」

 

そう、それがアクティブ!

 

「あ〜、でもさ。そういうのも『させられた感』があると、受け身になるね」

「自分で立てた目標に向かって、自分たちで学んでいく感じ」

 

そうそう、それが?

「アクティブラーニング?」

 

中学生と大人が、学び合ってたどり着いた言葉。

「ハッピーな先生」の志事は、「学びたい!」を創造することです。

与えられる学びの時代は終わりました。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 子どもも大人も魅力に感じる、そんな授業をやらない手はない!

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。