授業がうまくなるために♪《前編》
読者からいただいたメッセージ
いただいたメッセージをご紹介しますね。
自分も「子どもたちだけで教室が、授業がまわっていかないかな」と思って、色んな有名な先生の本を読んで真似してきました。
でも、その先生の通りしても1回はうまくいっても2回、3回とは続いていかないのです。
それは、子どもたちだけでまわるまでにする指導が抜けていたと今は思っています。
今はその指導を学ぶために、いろいろなところに行って学んでいるところです。
アクティブラーニングという言葉だけに躍らされて、何か教師がまず手をつけるところが少し抜け落ちている気がします。
事前の指導はした。
「そら、やってみよう」といっても子どもは中々うまく動きません。
時には、悪ふざけする子もでてきます。
そういった子どもが出たときに後ろで見守っている教師がどんな言葉がけをするか、あるいはそういった周りを困らせてしまう児童が出ないようにする「教師がもつ雰囲気」って大事だと思います。
全然今、そのようなことは話題にもあがっていませんが、すごく大事な気がします。
この「教師の雰囲気」って書くと簡単なんですが、日々の子どもへの接し方で作られていくと思います。
子ども自身が自分の行動を省みて「これ以上はだめかな。」など自分で判断できるようになってほしいです。
最初は「教師がいるから、ちゃんとしよう」でもいいと思います。
その心をつくるのが「教師、教師の雰囲気」だと思います。
それから徐々に「子どもたちが誰がいようがいまいが関係なく、自分で判断して、物事をやっていけるようになる」が今の自分のゴールです。
ありがとうございました。
「オレ、むちゃくちゃ授業下手じゃん!」
この『ハッピーな先生のハッピーな教室』で書いていること。
それはほとんどが、マインドのお話です。
変えられるのは自分自身だけだから、まず自分の在り方を見つめ直す。
そして、子どもたちを信じ、子どもたちに寄り添う。
ただ、「目の前の子どもたち」のハッピーを考える。
僕らの志事は、「目の前の子どもたち」をハッピーにすることだから。
そういうことを書き続けてきました。
スキルとマインドは、僕らの志事を進めるうえでの両輪だと考えています。
どちらが欠けてもうまくいかないわけです。
ま〜でもね、スキルがないのはね、だんだん磨いていけばいいと思います。
そんな本は山ほど売ってますから。
たとえば、教員になりたての僕には、欠片もスキルなんてありませんでした。
本当につまらない授業をしていました。
ちょくちょく雑談を入れながら、笑いを取り、一生懸命教科書を教えていました。
教科書で、ではなく、教科書を、です。
「このお話は、こんなお話です」ってことを一生懸命教えていました。
完全講義型授業です。
ところが、同期の先生とお酒を飲んでいたときのこと、こんなことを言うのですね。
「いや〜、自分の授業がつまらなくてね。全然ダメだわ。雑談でごまかしてる感じ?授業が下手くそなのを、雑談でごまかしている感じ?これじゃダメだわ」
僕はね、ど〜んと鈍器で殴られたような衝撃を受けました。
「雑談でごまかしてるヤツは、どこのどいつだい?」
「アタシだよ!」
って感じでした…。
で、僕が最初に手に取ったのはTOSSの本でした。
で、『故郷』の授業をその本通りにやったんですね。
そしたら、授業がガラリと変わりました。
そして、気がつきました。
「オレ、むちゃくちゃ授業下手じゃん…」
簡単に言えば、それまで2年間やっていた授業って、ニセモノの授業でした。
急に子どもたちに謝りたい気持ちになりました。
先生がおもしろいの?授業がおもしろいの?
学期の終わりに授業アンケートを取っていました。
そこに書かれていたのは、「先生の授業はおもしろいです」という言葉ばかりでした。
それに胡座をかいてました。
調子に乗ってました。
おもしろいのは学びではなくて、僕だった。
「先生がおもしろい」のであって「学習がおもしろい」わけじゃない。
ダメじゃん!
全然ダメじゃん!
「学び」がおもしろくなきゃいけないのに、僕がおもしろくてどうするよ?
もうね、なんだか本当にごめんなさいの気分でした。
「今のままでいいや」って思ってる人って成長しない。
「これじゃダメだ」って思った瞬間から、人間って変わるんですよね。
で、TOSSには1年ぐらいハマりました。
で、エッセンスだけ取り入れて、次のステージへ進みました。
それからはもう、たくさん学びました。
教育書も読み漁りました。
とにかくいろんなものを食べ漁って、今はなんだかいろんなもののエッセンスを取り入れたハイブリッドな感じに仕上がっております。
後編に続きます…。
ハッピーな子どもを育てる大人になるためのしつもん
この夏、どんなことを学びますか?
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