1校目で破る型と出会う
破る型があるから、型破りになれる
この大辞典型ブログの生みの親、カイエダミエさんのメルマガに、こんな記事がありました。
『型があるから型破り。型が無ければ、それは形無し』
歌舞伎の世界で活躍されている6代目中村勘九郎さんの父、18代目中村勘三郎さんの言葉だそうです。
彼は、ニューヨークで歌舞伎の上演を行いうなど新しい歌舞伎にチャレンジした歌舞伎界のイノベーター。あるとき、取材した記者が「勘三郎さんの演技は型破りですね」と伝えたところ、勘三郎さんの「型があるから型破り。型が無ければ、それは形無し」という言葉を語られたんだそうです。
この言葉には、大きな気づきをいただきました。
1校目の学校で、徹底的に型を学ばせていただきました。型通りのつまらない学級経営だったかもしれません。朝や帰りの会、所見の書き方、授業に生徒指導、いろんな先生から学ばせていただきました。
だからこそ今、新しいツールを教室に生かし、必要なもの必要でないものを見極ることができています。
破る型をもっていなければ、型破りはできないわけですね。
すごく斬新な授業法を考えて書籍まで出してしまう。けれど、学級経営も生徒指導も保護者対応もできない。そんな著名な先生のお話を伺うと、なんだか悲しい気持ちになります。
型を知らずに、教室に立つ怖さ
「学校の先生」というお仕事は、どこか職人さんのようなところがあります。
修行をつまない寿司職人さんは寿司を握らせてもらえないし、修行をつまない美容師さんは、美容免許があっても髪を切らせてもらえません。なんだってそうなのだけれど、修行を積んで一人前にならないと、表舞台には立てないわけです。
一方、学校の先生はどうでしょうか。
ぶっちゃけた話、教員免許さえもってたら、だれだって表舞台に立つことができます。
表舞台に立ちながら修行を積んでいくという仕組みなんですよね。
言ってみれば、美容学校を出たての子がね、髪を切り、失敗⁉︎を繰り返して一人前の美容師さんになっていく…。そんな美容院にあなたは行きますか?
教育書を手に取ったり、セミナーに通ったりという熱心な先生がいらっしゃる一方で、全然学ばない先生もいるわけです。
熱心な先生ほど学ぶし、そうでない先生ほど学ばないわけです。格差は拡がるばかりです。
学ばない先生と、一年間過ごさねばならない子どもの不幸。
ただただ胸が痛くなります。
隣のクラスを真似てみる
「本を読む時間がない」
「勉強会や研究会に行ってもムダ」
そんな話を聞くと、残念でなりません。
あのイチローだって練習するんですよ。
徹底的に型を学ぶってのは大事なことだと思う。1校目でちゃんと型を学ぶこと、大事だな。型通りのつまんない先生でいいから。
まず、型通りでいいから、徹底的に学ぶこと。学級経営も生徒指導もそうなんです。
じゃあ、とりあえず隣の教室のやり型を徹底的にパクってみよう。
んでね、ようやく型を身につけたところで、オリジナリティーとかクリエイティビティってのを発揮するんですね。
ハッピーな先生になるためのステップ
1校目で徹底的にパクったら、破る型ができてるさ。