信じて手放すの♪

意図 子ども 行動

子どもの行動が変わらない。

こちらの記事へのメッセージをいただきました。

子どもたちに何を届けますか?


 

自分がその子に対して放つ矢は、いつも「自分はどう思うの?」か、周りの子どもをみて「○○した方が、先生はいいと思う。」と自分の考えを述べるかです。

それか、少しだけかじったクラス会議の方法で何か問題がおこればとクラスの子ども一人ひとりに「これから、どうしていったらいいと思う」と問いかけて、一人ひとりが考えた意見を板書して問題を起こした子どもにその中から「できそうなもの」を選ばせるかです。

 

でも、それがその子供にとって「プラスになる矢」かどうかは分からない。

自分で考えさせている割には「あまり行いが変わっていないな」って思ってしまいます。

これだ、と思う手ごたえはないのですが、自分の放つ矢は「子どもたちに考えさせる矢」です。


 
メッセージ、ありがとうございます。
 
 

知らず知らずに『意図』を放ってはいませんか?

 弓矢ってね、放った後は何もできませんよね。
 
放つということは手放すということですから。

 

「しつもん」はね、放ったら手放すものなの。

 

ところが、多くの大人は『意図』を放ってしまうのですね。

「こうさせたい」という意図です。

すると、どうなるか。

 

ガッカリします。

意図があって放ったわけですから、意図通りにならないとガッカリします。

そのガッカリはどこから来るのでしょうか。

 

そうです!

子どもなら変えられるという心です。

子どもがガッカリさせたわけじゃないんです。

あなたがガッカリしているだけなのです。

それを感じているのは自分です。

子どもたちが感じさせているわけではありません。

 

人間は自分のことですらなかなか変えられません。

それなのに、子どもだけは変えられると思ってしまう。

なんという傲慢。

変えられるのは、いつだって自分だけなのですから。

 

未来志向のしつもんをして、あとは手放してみるの♪

「これだけ伝えているのに、どうして変わらないの?」

 

そんなふうに感じたのなら、きっと放ったのは意図なんだ。

期待される答えがあり、それを求めて問いかけている大人の実に多いこと。

「自分はどう思うの?」と聴きながら、意図と違った答えが返ってくる。

すると、「○○した方がいいと思うよ。」とアドバイスを送ってしまう。

 

これでは、子どもたちは育ちません。

教えることは「愛」ではないの。

 

クラスの誰かを傷つけてしまった子がいたとします。

 

「なんで、そんなことしたの?」

「ダメでしょ!これからどうするの?」

「わかってるの?反省してるの?」

「謝るの?ちゃんと謝れるの?」

 

こんなのは「意図」の塊ですよね。

 

たとえば、こんなしつもんはどうでしょうか。

「どんなやり方だったら、みんなが笑顔でいられたと思う?」

いつだって未来志向!

だから、意図は手放せるの。

 

子どもたちが選んだ言葉はすべてが正解。

それでやらせてみる。

つまりは、信じて手放すということ。

うまくいかなかったら?

 

また問いを立てればいいじゃない?

時間?

かかるよ〜♪

かかるに決まっているじゃない?

それが教育です。

それが子育てです。

そうでしょ?

 

 

ハッピーな子どもを育てる大人になるためのしつもん

あなたのとっておきの「しつもん」は何ですか?

 

(「いいね」を押していただき「しつもん」の答えと一緒にシェアしていただけたら幸いです。)

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。