どうして感情的に叱ってしまうのだろう…

感情的に叱る

読者様からのメッセージ

自分が感情的に叱ってしまうのは、もうわかっています。

 

子どもが自分をなめているのか」

自分の評判を落とすことをしやがって」

何回も同じことをしやがって。何でわかってくれないんだろう」

放課後自分があんまりしゃべりたくない家に、お前のせいで電話をかけないといけないじゃないか」

 

子どものことより自分の評判が落ちるのではないかと気にしてしまうとき、怒鳴ってしまいます。

感情的に叱るとその時は気持ちいいんですが、その後からは最悪です。

放課後の電話が学校に鳴るたびにびくびくしてしまいます。

 

土曜日、家族みんなで「めちゃイケ」を見ていました。

極楽とんぼの山本さんの復活が内容でした。

その時、山本さんに対して愛知県出身の光浦さんが

「(山本さんは)自分が一番かわいいんです」」

といった言葉がすごく心に残りました。

 

自分も、自分のことがすごく傷つけられるのが嫌です。

だから、その時攻撃的になるか、逆にすごく落ち込んでしまいます。

自分で自分のことを一番かわいいと思っているからだと思います。

 

ただ、一番かわいいと思いすぎているうちは、感情的に叱ってしまうことを繰り返してしまう気がします。

 

気をつけていきたいです。

 

自分のグラスを満たすこと

お母さんでも、先生でも同じなんです。

まずね、自分のグラスを満たすこと。

すべてはそこから始まります。

 

他のクラスの子どものことで気になる子がいたとします。

「◯◯くん、ちょっと気になるけど、どう?」

「声かけてあげるといいかも」

生徒指導主事や学年主任であった僕は、よく担任の先生に声をかけるんですね。

そんなとき、自分のグラスが満たされていない先生はね、必死に弁明するんです。

 

「いや、僕はちゃんとやってますよ」

「あの子は、そういう子なんです」

 

う〜ん、僕はあなたを責めてはいないのにな。

ただ、声をかけてあげてほしいだけなのにな。

 

だから仕方なく、ぼくはこっそりその子に声をかけます。

 

自信がなかったり、満たされていなかったり。

そんなふうに、自分のグラスが満たされていないとね、ついつい感情で反応してしまうのですね。

満たされていない人、本当に多いです。

 

子どもの様子について「ちょっと心配だよ」と伝えたのに、「あなた、ちゃんと指導してるの?」って伝わってしまうのですね。

ですから、僕は相手のグラスが満たされていないときほど、言葉を選ぶようにしています。

 

周囲の言葉に対する心の反応を見つめる

だからね、周囲のアドバイスに心がザワついたときは、自分のグラスが満たされていない合図なんだ。

 

自分のグラスが満たれてるときはね、素直に受け止められるの。

「あ〜、そうだなぁ〜。その通りだな〜」って受け止められるんだよね。

 

自分のグラスが満たされてないときはね、周囲の言葉に反応してしまうの。

子どもの姿、子どもの言葉に感情的になってしまうのもそういうときだなぁって思う。

自分で自分を認められたら、子どもの言動にザワついたりしない。

周囲の評価にザワついたりしない。

 

今でもね、批判されること、あるの!

「先生のやり方は間違ってる!」なんて、面と向かって言われる。

正直言えば、「お前何年戦士だよ?」って思うこと、あります。

「どれだけ修羅場くぐってきてんの?」って思うこと、あります。

「だれに物言ってんの?」って思うこと、あります。

小ちゃいでしょ?

まだまだなんです、ワタシ。

 

それで、カチンとくるんだけど、まず一息深呼吸してみる。

ざわめく心を受け止めてみるんですね。

「なににざわめいてるの?」って、自分に問いかけるんですね。

 

心がざわめいたときって、自分が成長するチャンスなんですよ。

感情的に叱りそうになって瞬間ね、ちょっと深呼吸。

「これはチャンスだぜ」ってつぶやいてみる。

それだけで、子どもとの接し方って変わりますよ。

 

 

ハッピーな子どもを育てる大人になるためのしつもん

最近、心がざわついたのはどんなときですか?

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。