学校が荒れる原因を知って、すべきことを明確にするステップ

学校が落ち着いているときほど、「教職員集団の在り方」を見つめる

学校の「荒れ」と「落ち着き」のサイクル

 

学校が荒れているときは大丈夫。
みんなが同じ方向を向いて進みますから。
目指す山は一つなんです。

 

問題なのは、学校が落ち着いているとき。
学校が落ち着いているときこそ、

目指す山をちゃんと決めなくてはいけません。

 

ところが、学校が落ち着いているときは、

そういうこと、

いいかげんにしてしまいます。

 

「だって、落ち着いてるんだもん」
「話し合う必要なんてないんだもん」
そんな風に考えてしまいがち。

 

でも…、ホントはそうではないんです。

 

学校には必ず浮き沈みがありますよね。

 

落ち着いた学校が、

そのまま落ち着き続けるということはなく、

波の大きい小さいはあれど、

必ず落下する。
そして、立て直す


このサイクルを繰り返しているのです。

 

 

「下降線」の原因を知れば、できることは変わる

 

 

一番力点を置かなきゃいけない部分に手抜きが見られる。

 

それは、子どもたちとの関係です。

 

学校は落ち着いているときは、

力でねじ伏せようとしがちです。

 

落ち着いている学校は、

ある意味、先生が力不足でも、

指示が通ってしまいます。

 

だから、それぞれの先生のやり方でやろうとします。

そうするとね、

「自分には指導力があるぞ」、って勘違いが生まれます。

 

やがて子どもたちの心が離れていきます

そうなってくると下り坂。

気がついたときには、学校が荒れているのです。

 

すると、互いのやり方を批判することも増えます
職員室に同僚の悪口が聞こえ出したら黄色信号

 

つまり、

学校の浮き沈みの原因は、大人にある。

僕はそう感じています。

「なんだ、結局大人なのか」と気がつくと、

何をすべきかが見えてくるはずです。

 


「ハッピーな先生」になるためのステップ

 

 落ち着いているときほど、大人の在り方に目を向ける

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。