お父さんの香りがしない♪

父親 子育てしない

父ちゃんの香りがしない子

父ちゃんの香りがしない家庭がある。

子どもと話してても、その存在を感じない家庭。

 

もちろん、子どもの個人情報は把握しているから。

親父はいるんだけどね。

父親がいるのに父親の影を感じない子っているんですね。

 

 

子どもに関わらないお父さん、案外多くて。

 

父親にお会いしてお話をする。

「お子さん、お家でお手伝いとかされます?」とか勉強以外の話題を振るんです。

 

するとね、具体的な話が出てこない。

ちゃんと家での話が具体的だったら、あ〜このお父さん、家庭でもちゃんとお父さんしてるんだなぁ〜って思う。

 

やたら勉強の話だけをしたがる。

っていうか、勉強の話しかできない。

そういう姿を見ると、子どもとのつながりの薄さを感じます。

 

 

お父さんのSOS

こんなお父さんもいらっしゃったなぁ。

 

正直にね、娘が全然話をしてくれないってお話してくれたの。

「帰ってきても、すぐに家を出ていってしまう」

とっても心配されていました…。

 

「娘は先生には心を開いているようなので…、何かヒントをいただきたくて」

なんておっしゃるお父さんもいた。

 

「思春期の女の子なんて、そんなものですよ」

 

僕は、そう答えるだけでした。

ちなみに、「娘と仲がいい」という親には「いいですね」と言うし、「娘と仲が悪い」という親には「そんなものですよ」と言う。

 

 

そこはどちらでもいい。

関係が壊れてなければそれでいいのです。

仲がいいのはいいことだし、仲良くしたいと思ってるのもいいこと。

それだけなんだよね。

 

保護者対応のポイント

最悪なのは無関心であること。

子どものことに無関心であること。

 

だから、父親の香りがしないってのは心配なの。

 

 

父子家庭、母子家庭は問題じゃないの。

両親健在なのに、その片方の香りがしないってのが、一つのシグナルなんだよね。

 

 

で、なぜか父親が無関心だと、母親の不満が学校に向かいやすい。

これは僕の経験則です。

 

そんなわけで「お母さんを孤独にしてはいけない」ってのは、生徒指導及び学級経営の鉄則だったわけ。

 

懇談会とかで、父親が突然登場して、やたら勉強の話だけをしだしたら、「おやっ?」と思うわけでして。

こういう仕事をしていますと、人間観察力が培われますね。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

人間観察の蓄積が指導力を高める。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。