過保護すぎる子育てが哀れな男を育てる
ある女性起業家と話をしたときのことです。
起業することに旦那さんはとても反対したのだそう。
それは起業してからも変わりませんでした。
「女は家庭で働くもの」
そんな古い価値観に縛られていた、というわけではありませんでした。
それは、その後の出来事でわかります。
彼女の収入が上がるにつれ、旦那さんはどんどん仕事を辞めるように言い出したのです。
彼女には意味がわかりません。
やがて、彼女の収入は旦那さんを追い抜くことになります。
すると、さらに彼の追い込みは強くなったのだそうです。
そんな旦那さんに嫌気がさしてきたある日のこと。
彼女はインフルエンザになりました。
熱は39℃を超え、彼女は布団の中で過ごしていました。
そんな彼女に、旦那さんは言いました。
「僕の夕飯、まだ?」
彼女は離婚を決意したそうです。
自立できていない彼は、その後哀れな末路を辿ることになります。
ここで重要なのは、この男性をその母親がどう子育てをしてきたか、ということなんですね。
お義母さんは全部やってしまう人なんだそうです。
身の回りのことを全部やってしまう。
すると、当然のことながら何もできない人が育ちます。
食事ひとつまともに作れない。
掃除も洗濯もできない、自立のできない依存男が完成します。
さらに言えば、愛し方も愛され方も知りません。
奥様をお金でつなぎとめておく必要がありました。
だから、奥様の収入が上がることは不都合だったのです。
やがて、子どもは巣立つもの。
大切なことは上手に巣立たせてあげることです。
あるお母さんがこんな話をしてくださいました。
「子どもに最大限のことをしようとしていました。
でも、最低限のことにとどめることが大切だと気づきました」
子どもには「最大限のこと」をしてあげたい。
それは親の愛ではあるのだけれど。
子育ては引き算だから、削ぎ落とすことが大切なんです。
手を出し過ぎて、何もできない哀れな男を作らぬように。
魔法の質問
やめてもいいことは何ですか?